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燻製をチタン鍋にしてみたらウルトラライトでお手軽すぎた

以前に作った燻製チタン鍋を実際に試してきた。

チタン鍋を使っている先人が見当たらず、何か致命的な欠点があるのかとびくびくしていたが、何にも無かった
いや、何も無かったというと語弊があるかもしれない。注意点はある。

チタンの熱伝導率の悪さよりも、薄さが勝るようで熱の回りがすごく速い。鍋自体も燻製用とするとかなり小さいので、Esbit燃料の4gで十分。つまり5分くらい熱するだけ。それ以上やると食材が焦げる。

その代わり「蒸らし」ではなく「燻し」の時間を多めに取ってやる。火が消えてからも蓋を開けずに10分以上はそのまま放置。煙が落ち着くまで待つ。

今回の結果から、鍋底から下段の網までの高さの2.5cmは近すぎたかもしれない。焦げる可能性を下げるためもっと空けた方が良いだろう。

下段の方がより燻されるかと思っていたが、上段の食材の色付きとの明確な差は見られなかった。燻しに距離はあまり関係なさそう。
調整の必要がある。

ゆで卵的な高さの空間を必要とするものは、下段の網を外し、上段のみにして空間を確保するという組み換え技が使えるのも発見した。
また、この網の面積は本当に6Pチーズぎりぎり。慎重に並べればチーズ間の隙間をコンマミリ空けられるかというくらいで、6個並べるのは厳しい。上下段使って12個みっちり並べたいということも無いだろうから、素直に上下3個づつなどに分けた方がいいだろう。

軽量なウルトラライト燻製鍋、燃料も少しで良いとかなり良い印象ではある。

だが、弱点が無いわけではない。
今回は試してはいないが、この方式はある程度の時間をかけて熱を通したい食材には向かないということが考えられる。鶏のささみとか鮭の切り身とか。
しばらく熱せられた鍋の中で放置するのでチーズくらいの食材なら熱くはなるが、熱を与え続けるのが難しい。
使用はチーズやナッツ、竹輪、ゆで卵のような表面だけ燻されれば良いという食材に限定されてしまうだろう。

燻製チップとアルミホイル、Esbit燃料(4g)
ポケットストーブと合わせて
これだけで燻製が完結(食材別)

しかし、その弱点を差し引いてもウルトラライトコンパクトは持って行く精神的負荷が低い。気軽に持ち歩いて、気軽に燻製する。チタン鍋燻製を試してみてほしい。


今回、パッキングしている芯抜きアルミホイルの作り方はこちら

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