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お手軽スモーク!燻製鍋のチタン軽量化を考えてみる

燻製となると燻製鍋だキャメロンズだとどうしても大仰に。かと言って、メスティン燻製などは空焚きに気を使うし、と。
お手軽にちょっとできればいいんだけど。
そこでチタンはどうだろうと思って組んでみた。しかも2段構成。

数々のチタンクッカーはあるが、網は逆に選択肢が少ない。網のサイズからクッカーサイズを考える。
『サザエ焼網』というものを見つけたので、これを中心に考える。直径110mmで、6Pチーズを並べてくっつくかギリギリのサイズ。

MT 18-8 サザエ焼網

サザエ焼網と言うからにはサザエを焼くのだろうが、囲炉裏にでも置いて焼くのだろうか。使い方がよくわからないが、とにかく脚が3本出ている。長さ60mm、わずかに内に折れる形で高さ55mmとなる。この脚を何とかうまく使えば余計なパーツ無しで2段に重ねられそうだ。

クッカーは、底のサイズが117mmと表記があった『COOK'N'ESCAPE チタンクッカー 700ml』を選択。
内寸が出ていれば良いが、径の表記だけに頼るとクチの折り返し部分なども含みかなり余裕を見たほうが良い。120mmくらいあっても内寸は110mmを割る場合がある。
このクッカーの径の表記は128mm。

COOK'N'ESCAPE チタンクッカー 700ml

この網とクッカーの組み合わせで調整する。
鍋の内寸はおよそ直径116mm、深さ73mm。蓋は深さ30mm。
網を入れてみると丁度良い。内折れの脚も鍋底の周囲の丸みに当たらず都合が良い。

網の1段目は脚の高さ25mmとなるように切断。内に向いた角度はそのまま。
2段目は43mmの高さ、脚は外に向けて1段目のフチに乗るように曲げる。

この寸法で、1段目が40mm、2段目が蓋の深さ合わせて35mmの空間が取れるはずだ。
鶏卵を燻製するには若干空間が足りない。鶏卵を想定するならどちらかに寸法をもう少し寄らせる必要があるだろう。

網に使われているのは3mm棒なので、多少のズレでは落ちない。

スペック的なものを出してみる。
重量は、鍋: 82g、蓋: 59g、網一段目: 43g、網二段目: 47g、合計: 231g。
焼き面積は直径116mmが2段で、210平方cm。

参考までに、メスティンはTR-210が150g、マルチトレイ(網)TR-SS210が55g、合計205g。有効面積はおよそ140平方cmだ。

丸と長方形などの違いもあり単純には比べられないが、平方cmあたりの重さではメスティンをしのぐ。

この組み立てで一度運用してみたい。
チタンクッカーで燻製をしている先人は、あまり見当たらなかった。材質的な熱伝導の低さなどが燻製をしづらかったりするのだろうか。

懸念点として、
・チタンの素材的な熱伝導の低さ
・鍋自体の小ささによる熱の回りの速さ
・鍋底から食材までの距離の近さ
これらがどう影響するかだろうか。


フィールドで試してみた結果はこちら


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