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【小説】

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僕の姉ちゃんが死んだ。 じいちゃんと僕、そして姉ちゃんとの笑って泣いた愛しい時間。 だけど、きっと僕はここに立ち止まってもいられないだろう。 祖父を介護してたときに書いた物語。…
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#姉弟

小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」6

小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」6

【前回までのあらすじ】両親が死んでから、姉ちゃんと僕はじいちゃんと暮らすことになった。姉ちゃんは料理を覚えて懐かしい母さんの味の料理を作ってくれた。そんな姉ちゃんの病気が発覚、死んでしまう。姉ちゃんの闘病と、そして僕の「いま」が交差する物語。

 手術の三日後に、姉ちゃんは人工呼吸器を取り外すことができた。

 口の中へ繋いだ管がなくなっただけで姉ちゃんを取り巻く悲壮感みたいなものはずいぶんと和ら

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小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」7

小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」7

【あらすじ】両親が死んでから、姉ちゃんと僕はじいちゃんと暮らすことになった。姉ちゃんは料理を覚えて懐かしい母さんの味の料理を作ってくれた。そんな姉ちゃんの病気が発覚、死んでしまう。姉ちゃんの闘病と、そして僕の「夏のいま」が交差する物語――

 夏休みが終わり、それでも蝉の声は小さくならない。僕は汗を流しながら高校までの山の坂を上っていく。休み明け、久しぶりに会う友人たちと声を交わし、空を見上げ、ま

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小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」9

小説「姉ちゃんと僕と、僕らのじいちゃん」9

【前回までのあらすじ】21歳で死んだ姉ちゃん。姉ちゃんには好きな男はいたんだろうか。僕はもうためらわなくても女の子とキスができる。姉ちゃんはだれかの腕に抱かれたことがあったんだろうか。

 僕は姉ちゃんが高熱を出して病室でうなされているとき、じいちゃんの目を盗んで、姉ちゃんの部屋に入った。どうすることもできないほど、確かめたかったのだ。

 僕は姉ちゃんの机の引き出しや、そこにある姉ちゃん宛ての手

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