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ふるさとがたくさん欲しい、という旅行観

先日、友人の木津ちゃんが面白い記事を書いていた。

記事でも書いてあるが、関係人口は定住していないが何度も訪れ多様に関わる、いわばその地域のファンみたいな人だ。


僕の旅行のスタイルは、その地域の暮らしに触れることなのだが、たぶん似ている。(定義で言ったら同じなのかも知れない)



好きな旅行は、友人に会いにいくこと


遠方にいる友人に会いに行くことが好きだ。


鳥取県大山町に移住した友人がいて彼のところにはよく遊びに行くのだが、驚くほど観光しない。向こうで普通に生活している。

昨年9月に大山を訪れた際は、台風が直撃したこともあり、外食、昼寝、宅飲み、飲み会、カフェごはん、そしてダラダラしていた。

最終日になんとか鳥取砂丘に行ったくらいで、ほとんど東京にいてもできるようなことをして過ごしたと思う。

当時のブログにも書いているが、僕は旅行先で「普通に過ごす」ことをとても楽しんでいる。

「友人に会いに行っています」と答えていますが、本質はその地域の日常を体験しに行くことにあります。その地域のふだんの暮らしに触れること、そこに楽しさを感じています。


東京でもできるふつうのことを、旅行先にいる友人と普通に過ごすことで、僕にとってはその地でしかできない特別な体験になっているんだと思う。ただ普通の暮らしに触れているだけで。


何度も訪れることで、その地域に慣れたい


あと僕の旅行の特徴は、何度も同じ地域を訪れる。意図していたわけではないが、けっこうな短期間に。

先に上げた大山も2015年には4〜5回行っているし、2年ほど前に博多には1年で3回訪れていた。


当時のブログには、その地域に3回行けばそこの「におい」を感じることができる、と書いている。

一年の間で3回目ということもあり街の景色も見慣れ、聞こえてくる言葉にも慣れ、交通や宿泊など街の勝手がわかるようになりました。自分で「この街慣れたな」と自覚すると、「博多のにおい」、言い換えると「博多の感じ」を感じるようになりました。

博多のにおいを感じるようになった今回から、東京に戻ってきた際に懐かしさと寂しさを感じるようになりました。「この街慣れたな」という自覚が、大袈裟に言うと「第二の故郷感」へと繋がる「その地域のにおい」を感じ取ることに繋がると思います。


その地域のにおいを感じるというのは比喩表現で、つまるところその地域に慣れるということだ。


僕にとってその地域に「慣れる」ための三要素がある、と当時の記事に書いてある。人、交通、宿、だ。

・知っている人がいる その地域に友達がいて、いつ行っても楽しめる

・交通の勝手がわかる 電車やバスなどの公共交通機関がどのように走っていて、目的にどうやっていけばいいかが感覚的にわかる

・宿の勝手がわかる その地域に突然行っても泊まれる宿がある、料金含む条件こみですぐに確保できる術を知っている


いまも変わっていなくて、人と交通と宿の勝手を知ると、とりあえずそこに行けばなんとなく楽しめる、というか安心するんだと思う


自分の地元かのように。


なぜその地域に慣れたいのか


ある意味ここからが本題なのだが、なぜ暮らしに触れるような旅行が楽しいのか、なぜ慣れたいなと思うのか、なぜ旅行のゴール=暮らすことだと思っているのか。


旅行のゴールや目的は言葉として整理されていたものの、「じゃあなんでそう思うんだっけ?」と意外にその先にある理論や欲求がふわっとしていたので、この数日あらためて当時のブログやメモを読み返したりして考えてみた。


上の引用部分にも「第二の故郷感」あったが、どうやら僕はふるさとがたくさん欲しいみたいだいろいろな地域を、地元だと感じたいという欲求があるみたい


大学進学で上京以来、花小金井→溝の口→三浦海岸→三軒茶屋といくつかの街に住んできたが、どの地域も大好きで愛着があり、今でもたまに訪れる。(地味に年1くらいで花小金井行って当時バイトしていた飲食店でごはん食べたりしている)。

たまに訪れると「あー帰ってきたなぁ」という地元感を感じ、これがすっごく心地よい

もちろん出身地の山梨にも同様の感情はある。


地元感を色々な地域で感じたい、という欲求が僕の中にあるようだ。理由はわからない。好きなんだもん、ふるさとたくさん欲しい。


冒頭で紹介した友人の木津ちゃんが、これまた面白い記事を書いている。

限界集落にある空き家を何棟か一気に借りて、そこに気心のしれた友人たちと家族を連れて移住する。

空き家ごとに一つの家族が住むのではなくて、一棟一棟をシェアハウスとして、家族ごとの括りをなくして生活します。


実に面白くてワクワクしまくる話、ついていって暮らしたい!と思うんだが、実はこれを「自分がしたい」とはそんなに思っていないことに気がついた


この気づきが今回の「色々な地域で地元感を味わいたい」という欲求への気づきにもつながったのだが、僕は気心の知れた友人を連れていきたいわけではなく、その地域にいる気心の知れた友人と暮らしたいのかもしれないそしてそういう地域がたくさんほしい


それは僕の理由がわからない欲求。


ちょいちょい話してはいるが、色々な地域に家が欲しい。

少なくとも今の時点で、三軒茶屋の他に三浦海岸と京都、大山に家が欲しいです。シェアハウスが面白いよね。


最後に


こんなツイートをしたとおり、8/3〜8/5と関西にいる予定です。今日書いたようなお話もたくさんしたいので、良かったら空いてらっしゃる人はお茶しましょう、お酒飲みましょう。


それでは。

ありがとうございます。本を読むのに使わせていただきます。