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作庭家・重森三玲と茶と宇宙


僕は庭を研究している人に
茶をもっとしっかりやれと言うんだけども
日本の茶室がそこにできてくるのは
なぜああいうものを作ったかといえば
美の殿堂であり道場として作るわけで
そういう中でなぜ茶を飲むかということは
美を全部溶かして飲むということが茶であり
これを少し大げさな言い方をすれば
宇宙を飲んでるわけなんで
だからお茶を一服飲むということは
宇宙を飲むということをわからなければ
飲む必要はないと思うね


尊敬してやまぬ作庭家・重森三玲。

昔NHKの日曜美術館で重森三玲特集があった時に紹介された、
【茶】について語った一節です。

私は感動で打ち震えました。


茶とは、究極の美を溶かして飲むこと。

美とは宇宙そのもの。

茶とは、宇宙を飲むということ。


これを機に茶道を始めました・・・とかいうことは一切ない残念な私ですが、
この金言は心の中にずっと残っています。

そしてホッと一息お茶を飲むときに、
たまにこれを思い出すのです。

京都やその近辺にお住まいの方、
ぜひ一度、重森三玲の手がけた庭の数々をご覧になられてみては。

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