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【開催報告】育児×セコカン両立座談会

若手パワーアップ小委員会では、2022年12月16日に
「わたしたちのブレイクスルーストーリー ~育児×セコカン両立座談会~」
と題してウェビナーを開催しました。

開催の詳細はこちら

また、当日の模様は土木学会の公式YouTubeにて公開していますので、見逃した!という方はぜひご視聴ください!

ゲストはこちらのお三方。産休・育休の取得後も、現場に恋して施工管理の仕事に復帰した、かっこいいみなさんです。
・西尾裕美さん(清水建設)
・小枝千尋さん(大林組)
・細沼千絵美さん(熊谷組)

当日は、視聴者の皆さんからのご質問にもお答えしながら、進みました。
当日いただいたご質問のうち、時間の関係でお答えできなかった質問がこちらです。

Q. 時間通りに退社するために工夫していることや、帰りにくい雰囲気がある時にすっと帰る方法はありますか?

聴講者の方より

A.
時間通り帰るための前提として、帰宅時間は現場の配員全員に明確に伝えています。また、あえて帰宅30分前頃に上職者や部下、派遣社員に相談や進捗の確認をして、『続きは明日やります』『明日中に見せてね』と話すようにしています。(西尾さん)

通常時は、事前に保育園のお迎え担当の週を全体に周知しています。
第1~2週は18時には退社、第3~4週は20時までは残業可、など
家庭の都合で早退するときや現場トラブル時に帰らなくてはいけないときは、連絡チャットやパソコン持ち帰りで、万が一は帰宅後も対応できますという風にして、現場の職員に不安感を残さないように心がけていました。(派遣や出向の方が大半をしめていたため)また、日常的に、雑談レベルで家庭や業務の状況などを話しています。(小枝さん)

計画書や内業は可能な範囲で後輩や先輩に振り、自分の業務が終わり大きな声で「帰ります。」といって割り切って帰ってしまいますかね(笑)
また、後輩などに20分刻みと細かく「何が残っているの?早く帰るには何を手伝えばいい?」と声をかけると自然に自分が助けてほしいときに声をかけてもらえます。また、上司も同じように「大丈夫か~?早く帰れ~。」と言ってくれるようになりました。(細沼さん)

また、視聴者の皆さまからは終了後にたくさんのコメントをいただきました。以下にいくつか紹介させていただきます。

「自分も子育てしながら建設業で働いてきたので、後輩たちが日々奮闘している姿を頼もしく感じたり、自分の経験に照らし合わせてとても感慨深く聴かせて頂きました。本当に素敵な会でした。皆様お身体気を付けてお過ごしください。」
 
「建設業の女性の育児と現場業務の両立について学んだ。私は25年前に仕事と育児の両立を行ったが、役職的には左遷、降格というつらい立場で過ごした。その影響は25年たった今でも仕事や資格の面で大きく影響している。今回出演していただいた彼女たちもそのような悪影響がないことを祈っています。」
 
「子育てをしながら働いていますが、皆さんオンオフが上手ですね。 経験者だと理解できますが、これから出産を考える人には、①朝が早い②パートナーの協力が得られるか③ワンオペなど悩ましく思った人もいるでしょう。一方、心構えにもなったと思います。 また配属現場を決める際に、通勤時間など会社側も考慮してあげて欲しいです。西尾さんも言っていましたが、子供は大きくなるほど手がかかり、親が面倒を見ないといけないのです。 彼女たちを応援してくれる人が増えれば有難いです。 恐らく今回参加された方の配偶者は、皆さん建設業関連だと思います。次回は他業種の方の話も聞いてみたいと思います。建設業の業務内容を理解していないと、なかなか理解が得られないかもしれません。」

子育ての先輩方からのメッセージ

「私自身、現在結婚も子育てもしていないので、育休からの復職は大変だろうというイメージしかありませんでした。今回お話を伺って、どのような職種、業務であれば現場に戻れるか等非常に参考になりました。ありがとうございました。」
 
「お話聞いて、現場復帰を前向きに考えたいと思いました、ありがとうございました。」
 
「産休・育休の取得後、ゼネコンの施工管理(現場勤務)に復帰した女性土木技術者の経験談は、とても参考になるものであった。実際に4か月後に出産を控えている状況であり、育休後は現場復帰を希望しているため、それを実現している女性土木技術者の話を聞くことができ、とても勇気をもらった。」
 
「建設コンサルタント勤務で、日々、育児・家事・仕事に追われ、周りに似たような状況の人もおらず、今回聴講しました。同世代の方々のお話を聞くだけで元気をもらえましたし、家庭内・職場内でのコミュニケーション方法や工夫等の具体的なお話も大変参考になりました。ありがとうございました。また同様の企画があればぜひ聴講したいです。」
 
「将来の育児と仕事の両立について漠然とした不安がありましたので、両立されている方のお話はとても参考になりました。特に、登壇者の方も当初は漠然とした不安があった中で踏み込んで試行錯誤しながら現在両立されているというお話をお聞きできたので、やろうと思えばできるんだ、という自信を持つことができました。」

若手のみなさんへも勇気を与えられたようです

「母数が少ないからかもしれないが、なかなかハードな生活をされている方々と感じた。逆に子育てへの覚悟をすごく持たないといけないと感じる人がでないか心配にもなった。」

「建設業界に限らず男性中心の社会のなかでは、女性ということだけでしわ寄せがいく構造の中で働き続けることへの理解がある人が周りにいることの重要性を実感しました。」

「育児との両立は永遠の課題かと思います。育児している方に配慮を!というよりは個人個人の事情に合わせた働き方が普通にできる社会であってほしいと切に願っています^^」
 
「男性の私も学ぶことが多く、大変貴重な機会となりました。ありがとうございました。」
 
「現場勤務で復職して育児を両立している方の実際のお話を聞け、気付くことが多かったです。想いや意思みたいなものはなかなか聞けないので貴重なお話でした。」

「大変貴重なお話をありがとうございました。3名の方共通して『現場に出続けたい』という強い意志が感じられ、それにより周囲の理解や協力を得られているのだと感じました。『手伝うではなく分担』というお話に大賛成です。今後、育児と現場の両立が、女性も男性と同様に一般的になるように願っています。」
 
「大変良い企画だった。3人の登壇者の人選も素晴らしく、各人がお話しされる内容に説得力がありました。大変参考になりました。」

「育児は協力するものではなく、お互いが”やる”ものなんだ、という言葉は当たり前ですが、なかなか難しいことなので響きました。」

その他のご意見

そして、お褒めいただきありがとうございます!励みになります!(敢えて紹介する私です。w)

「進行がすばらしい」

「濱さんはじめ若手(パワーアップ)小委員会の企画力が光ります。」

最後に司会の私、濱の感想です。
「できなかったらどうしよう・・・」よりも、「できるかもしれない!」と考えた方が、仕事は楽しそう!

今回お話を聞かせてくださった3名のみなさま、そして聴講者のみなさまもご参加ありがとうございました。
若手パワーアップ小委員会では今後も、若手の立場で建設業界を考察し、みなさまと一緒に様々な課題へのアプローチを考えていきたいと思います。

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