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「ワタシのふるさと自慢」企画、海越えておかわり編

先週、リアルふるさとで参加しまして、今回はおかわり参加をさせていただきます。
これまで住んできた地はどこも大好きで、その中から三つ、アメリカ南部、チェコ、スペインの街を選びました。


① 夏木蔭ゴルフカートの通学路

(なつこかげごるふかーとのつうがくろ)
季語:夏木蔭/三夏、場所:アメリカ・ジョージア州

アメリカ南部ジョージア州、アトランタ郊外の街に6年ほど住んでいました。うちの子達が小中学生だった頃です。街中の道路や林の中にゴルフカート専用道が張り巡らされていて、カートが一家に1台。(車は、一家に2台以上!)もちろん、それでゴルフ場に行く人もいたけど、それよりは断然、人々の足としてのカートです。私も、基本的には車を使うことが多い中でも、特に子どもの学校の送迎は、カートが活躍しました。

(カートのための橋。この後ろの林の中にも、カート道が張り巡らされています。)
(レストランやモールの駐車場には、必ずカート置き場もあります。)

まさか、この街をめざしてジョージア州にぜひどうぞ!とは言えないので。
以下、ジョージア州(主にアトランタ市)自慢を少々。

コカ・コーラ、CNN、CDC(米国疾病対策予防センター)、デルタ航空、Chick-fil-A(全米でベスト3に入っていると思われる、チキンサンドイッチチェーン店)、UPS(アメリカのクロネコヤマト?)、HOME DEPOTなどなどの、そしてキング牧師の。生誕の地、発祥の地、本社、本拠地。
それから!大リーグAtlanta Bravesの本拠地。昨シーズンは、26年ぶりにワールドシリーズ制覇をしました~!

② 夏暁を古都百塔の百の影

(なつあけをことひゃくとうのひゃくのかげ)
季語:夏暁/三夏、場所:チェコ・プラハ

次に住んだ地が、プラハ。中世の街並みそのままのこの街に、説明は要りません。住んだのはたった2年でしたが、今もプラハを想うときゅーんとします。泣かせるプラハ。

雑誌「CREA Traveller」の2014年冬号が、「泣かせるプラハ」というプラハ特集でした。

カレル橋は、明け方こそが美しい。
旧市街から突き出すいくつもの塔が朝陽を受けて、シルエットからやがて全容を見せるまでのわずかな時間。この素晴らしいひとときを味わわずして、プラハは語れない。

CREA Traveller 2014年冬号より

実際には、夏の明け方のカレル橋を訪れる機会は、私にはありませんでしたが、上の雑誌の文章から俳句を考えました。


(旧市庁舎の上からの眺め)
(夜のカレル橋からの、プラハ城。)
(朝の旧市街広場)



③ 丑三つのバルセロネータ夏の果

季語:夏の果/晩夏、場所:スペイン・バルセロナ

そしてバルセロナ。最初こそプラハに思いっきり後ろ髪を引かれていましたが、住めば都を大きく超えるバルセロナでした。

(朝焼け、卯の刻のバルセロネータ。)

バルセロネータは、バルセロナの海岸です。
バルセロナに限らず、スペインの夜は遅い。一日の全てが、世界の標準時間よりも2時間から数時間、後ろにずれていると思われます。
学校や会社は朝9時から。お昼は午後1時半か2時頃から。夕食は8時か9時以降開始。レストランも観光エリア以外は、お昼は早くても午後1時開店。夜は8時や9時の営業開始が一般的。

バルセロナに住み始めて間もなかった頃、高校生になっていた子ども達の友達との約束集合時間が、夜9時とか9時半と聞いた時には、
は????????
でした。夜10時過ぎから出ていくこともしばしば。午前様は当たり前。週末は、早ければ午前2時帰宅。朝帰りもしょっちゅう。
学校の父兄たちの食事会や夫の仕事の会食なども、開始時間は午後9時すぎ。

近年、バルセロナも治安が悪くなってきたと聞きますが、私たちが住み始めた頃はとても安全で、こんな生活をしていても、危険と言われる場所にさえ行かなければ、怖い目に合うことはなかったです。

と、そんなわけで、子ども達は朝までバルセロネータ海岸で過ごしたこともあったそう。私は夜の海は行ったことがなく、実は昼間も、バルセロナの海は数えるほどしか行ったことはないです。

(ゴシック地区)
(サグラダファミリア)
(ディアゴナル通り)
(住んでいたアパートから見える空)

丑三つ時を詠みながらなんですけど、やはりバルセロナには、太陽と青い空が似合います。嗚呼バルセロナ!

バルセロナに住んでいた5年の間、いつでも行けると思って結局行かなくて後悔しているところが、二つあります。
ピカソ美術館
サッカー、FCバルセロナの試合
次にバルセロナに行くチャンスが来たら、バルサの試合はタイミングが合うかどうかによるけれど、ピカソ美術館は、絶対に行くと決めています。

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ラベンダーさん、素敵な企画をありがとうございます。記事を考えて書く時間が、とても楽しかったです。
皆さま、長い長い記事をお読み下さり、たくさんの写真を見て下さり、本当にありがとうございます。