リモートワークの季節。お元気ですか。
リモートワークの季節、みなさまいかがお過ごしですか。
僭越ながら、私にとって、家がめちゃめちゃ快適な環境になりました。
前から嫌いなわけではなかったんだけども。ほら、自分の家だし。
この機会にっていう枕詞をおきながら、
ベランダに椅子とテーブルを買ってみたり。
ディスプレイを増やしてみたり(同僚に倣って、一個タテにしている。今そのディスプレイで行間をあけた文章を書いてる。快適)。
新しい本を買ってみたり。ぜんぜん読めてないけど。
見栄えも世間体も、以前より気にすることがなくて、とてもよい。自分自身と、自分の関心事に向き合える。
お金を使うことが加速している感じはあるけれど、浪費は少ないんじゃないかな。
得ているものが血肉になって地層になって家の中に蓄積しているというか。
あとねえ、僭越ながら夫との時間が増えたのが嬉しいよね。リモート会議のときの声がうるさいって、仕事部屋は分けたけど。最初はさみしかったけど、集中できるようになってこれか〜!ってなったりした。かえって、というか、さらに、良い関係になっていると思う。
何気なくコーヒー入れたりとか。ふたりで同じもの食べたりとか。
どうでもよさそうなこと、一つひとつを過ごせるのは、正面から言うのは照れくさいかもだが、とても幸せである。まえから知ってたけど、だらしなくて、猫が好きで、なんだかんだ、いいやつだなあ、って思う。
うちの猫も、なんだか情緒が安定してきた。直接言葉をかわさずとも、私の存在が役に立っているようで、なにより。
悪いことは、もちろんあった。
大好きな場所が閉店したり、営業できなくなったり。
ここについては、祈ったり、見つめたり、実際に買ったり、オンラインでイベントしたりと、アクションしていくしかない。
自分にできることは限られている。無力感もあるけれど、身の丈にあったことをしていくしかない。自分がすこやかに持続可能でいることが、何よりも大事だと思わないと、気持ちが保てない。
とはいえ。悪いことばかりじゃない。今まで外に出過ぎてて失ったものって、実はたくさんあったのかもしれない。そういったものを見つめる期間になっている。
時間が無限にあるような気もしてるけど、やらないことは全然やらないし。しょうもない自分だなって思う一方、期待しすぎてたなって思うことも多い。なので、こう、自意識デトックスみたいなところもあってよい。
極限まで、不確実性がない、変数がない暮らしは、快適だな。
でもそれって今までの資産とか蓄積を利用してるだけなのだろうと思う。
刺激断食。そこからの反動。
私は耐えられているのかな。わからないけれど。
今のところ、個人のくらしとしては、快適だ。
世界はすっかり変わってしまったのかもしれない。またすっかり元通りになっちゃうのかもしれない。
自分だって、へっちゃらでーす、みたいな顔して、本当は全然リラックスしてないかもしれない。
知らないところで、ちょっとずつ狂ってきてるのかもしれない。
それでも、この期間は、私にとって得難いものだ。
家の中で捨てられなかったものもどんどん捨てられた。いま、手の中にあるものにも自覚的になった。たぶん一生、忘れられない季節だ。
みなさんは、どうですか。
サポートされたら、おいしいお菓子を買ってさらにしあわせになっちゃうな〜