暑さも、緊張も、声援も、疲労も、何も感じない数分間。
そういう時間を生きたことがある。
ただ息をしていた訳ではなく、確かに生きていた。

それはまるで「凪」。

凪の世界で覚えているのはこの脚が刻む音だけ。
あの数分間で刻まれた音は今も体の奥で響いている。

青を待ち侘びている。
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