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【20代教師の奮闘記】♯10 保護者連絡の失敗

こんにちは。
教師4年目、むー先生です。

学級では毎日、うれしいことも苦しいことも様々なことが起こっています。
そんな中でも「これは、お家の人に伝えた方が良いな。」という事案が発生します。

保護者への連絡方法は、いろいろあります。
大きく2つに分かれると考えます。
①紙(連絡帳や学習カードなど)に書いて伝える。
②電話で伝える。

みなさんは、どのように使い分けていますか?

私の基準は

首から上のケガ や 友達へのケガは電話

としています。
本人の軽いケガの場合は、紙に書いて伝えます。

しかし、首から上のケガは、大事になる場合もあるので電話連絡をします。
それも、「なるべく早く」です。
帰ってから、「学校から連絡ないけど、このケガは何だ!?」とびっくりされることは避けたいので、なるべく早くが重要だと考えています。

もう1つは、友達にケガを負わせてしまった場合です。
家に帰ってから「〇〇くんに、けられてここケガしちゃったんだよね。」と子どもが言い始めたら、きっと保護者は「どういうこと!?いじめ!?」という考えにつながります。
そのため、どんな経緯でケガとなったのか・どのような指導をしたのかを必ず口頭で伝えます。
紙に書いた言葉のみだと、伝わらない部分もあると思うからです。

電話は、保護者の時間を奪うことにもなります。
学校からの着信が多くなると、気分も重たくなるはずです。
よほどのことがない限り、なるべく控えようと考えています。

もちろん、例外もあります。
例えば、特別支援を要する子どもの表れを保護者と共有することで、保護者との信頼関係構築したり、合理的配慮をするための合意形成を図ったりすることなどです。

保護者「先生、それで私にどうしてほしいのですか?」

保護者連絡の基準は、上記の通り、持っているはずでした。
しかし、先日の保護者連絡で失敗していました。

特別支援を要するAくんは、ある日、トラブルが続きました。
授業中、何度も廊下に飛び出し、授業を拒否。
やっと席についても、学習に取り組もうとしない。
あの手この手を支援しようとしても、なかなかうまくいかず、放課後になりました。
「ちょっと、今日の姿は良くなかったなぁ。保護者にも学校の姿を知ってもらおう。」
と思い、電話連絡をしました。
この時の私は、「今日の(良くなかった)学校の様子を知ってもらおう。」としか考えていなかったのです。

「Aくんのお母様、いつもすみません。ちょっと今日は、Aくんの学校の様子でなかなかうまくいかなくって…」
から電話が始まってしまいました。
冒頭から失敗です。
本来は、Aくんの良かったところからお伝えすべきだったのです。
しかし、それも後だから言えること。
その時の自分は、疲れきって困り感しか伝えようとしていなかったのです。

Aくんの(よくなかった)学校の様子をお伝えした後、保護者がおっしゃいました。
「先生、それで私にどうしてほしいのですか。」
私は、言葉につまりました。
「あっえっと・・・お母さまにもAくんの学校の様子を知っていただければと思いまして・・・」
明らかな失敗です。
Aくんに対して、Aくんの保護者に対して
たいへん申し訳ないことをしてしまったと反省しました。

その日は、なかなか眠れなかったのを1週間たった今でも覚えています。

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