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子どもの健全育成における社会課題について

日本では、社会の様々な要因が原因で、子どもたちが自由に外遊びができる空間・時間・仲間の3つの「間」がなくなっていることが、子どもの健全育成を妨げている最大の課題です。

日本では多くの大人が大人社会の都合や価値観で、子どもたちの運動やスポーツに過度に介入するようになり、指導者のハラスメント、競技専門特化低年齢化、不適切なフィジカルトレーニング、早期パフォーマンスピーク、深刻なスポーツ障害、発育発達段階を無視した評価等が蔓延っています。

そして、子どもの体力運動能力低下は進行し続けており、若年期ロコモティブシンドロームの発生等も起こっています。運動スポーツの習い事化も深刻で、3間を奪い奪われることにも繋がっています。

これらのことから、育成年代に外遊びをする十分な3間が無いまま、一つの競技やポジションに専門的に特化したり、勝利至上主義に陥ったり、スポーツに強制感をもったりしたまま大人になる人が多発しています。

お金や時間や労力がかかる割に大した成果が上がらない(一部の秀でたアスリートのためにはなる。)ことに多くの人が気づき始めており、運動やスポーツから離れていってしまう悪循環ができてきています。多くの人にとって、運動やスポーツが「ただの難業苦行」で悲しい現実を変えていきたいですね。

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