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わかおの日記242

大体ちょっと現代文が得意だったからといって、思い上がって近現代文学を志したのがいけなかったのだ。高校3年生の頃の自分に忠告できるならば、「きみは小学生のころに人よりかなり多く本を読んだから、いまはその貯金で、そのレベルの高校では幅を利かせているかもしれないけれど、頭のいい大学には君くらい教養のある人間は掃いて捨てるほどいるからあんまり勘違いせずに進路を決めたほうがいいよ」と言ってあげたい。

先行研究を探してインターネットの海を彷徨うのは非常に疲れる。明日も早めに大学に行って、全然興味のない雑誌をコピーしないといけない。歌舞伎と新劇の関係性など、本当はどうでもいいのだ。それよりも将来のこととか、いかに楽して金を稼ぐかみたいなことのほうが人間生活においてはよっぽど重要なのだ。それなのになぜぼくは大学に行って、たかが豆知識を得ようとするのか。これはわからない。ラーメンが食べたい。

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