わかおの日記219

彼女の好きなところのひとつに「髪の毛量が多い」というところがあるのだが、これは他人に説明してもわかってもらえないことが多いし、彼女自身にも理解してもらえていない。腰くらいまである長い髪が、ヘアゴムを解くと一斉に広がる様は圧巻で、一種の生命力のようなものを感じる。たくましいなあとおもう。

そんな彼女が縮毛矯正をしに行った。一体全体ぼくの愛するボリューミーなロングヘアーはどうなってしまうのだろうかと心配していたのだが、別人かと見紛うくらいのサラサラミディアムロングになって帰って来た。長々と彼女の毛量がいかに魅力的か書いておいて申し訳ないのだが、明らかに今の方がかわいい。髪の毛がサラサラになったことで、なぜだか全体的に透明感が出たような気がする。正直いままでデートを重ねすぎて、慣れてしまった部分もあったのだが、今日の彼女はとても可愛くて、ぼくとしたことが少し緊張した。田村くんに「おれの彼女、縮毛矯正したんだ」と自慢したら「陰毛を？」と言われた。それならそれでいいけれども、ヘアー違いだ。