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わかおの日記261

最近ぼくは、彼女と話す時に1人2役をやっている。

こないだバイト終わりに「タバコスイタイヤニー」と変な声で言うあそびをしていたら、この「タバコスイタイヤニー」に、いつのまにか「ヤニタロウ」という人格が与えられ、それからというものの彼女に「ヤニタロウはどう思う?」と聞かれた場合「オレサマハ○○ダトオモウヤニ」と、ヤニタロウの立場からも意見を述べなくてはならないノリができたのだ。

今日の放課後も彼女と散歩したのだが、その間も「若生宗太朗」と「ヤニタロウ」は入れ代わり立ち代わり大忙しであった。

付き合いたての時、なにか気の利いた事を言って彼女を笑わせたいと思っていたし、面と向かって「あなたは面白くない」と言われて落ち込んだこともあったのだが、正解は簡単だった。「ヤニタロウノスキナモノハ、ビリヤニ」と言えば百発百中でウケる。笑いというのはつくづく奥が深いと思う。

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