わかおの日記285

早起きして、カレー屋。ドイさんはぼくの仕事に特に口出ししてこないので、自分で自分の仕事を振り返ることが求められる。

「反省できる力が知性だって阿久津さん（田村くんが尊敬しているおじさん）が言ってたよ」って田村くんが言ってたが、そういうことなのかい。

阿波踊りの話になった。ちょうどぼくが徳島にいる8月15日に、ドイさんは卒業することになっている。店の都合で何回か延長して、これが本当の本当に最後の日らしい。

「さみしいですけど、ちゃんと辞められるといいですね」と言ったら、ドイさんは「ボーナスタイムや」と答えてくれた。ボーナスタイム？

開店直前に、彼女が青白い顔をして入ってきた。昨日ゼミの飲み会が長引き、二日酔いになってしまったらしい。

とりあえず表面上はなんとかやっていたが、調子が悪そうなのは明らかで、案の定15時半を回ったあたりでダウンし、早退していた。普段から白い（美白という意味です）顔が、帰る頃には白すぎて逆に黄色になっていたので、かわいそうだと思った。まめ蔵の前の日、フットワークが重くなるのはこういうことがあるからだ。

帰りに見たことある顔のおじさんとすれ違って、誰かと思えば高校のとき英語を習っていた非常勤の先生だった。出講している予備校が近くにあるのだろう。

めちゃくちゃいい授業をする先生で、この人のおかげで自分は英語が読めるようになったといっても過言ではないくらいなのだが、名前がどうしても思い出せず、悔しかった。