わかおの日記197
阿波踊りの本番だった。ぼくは慶大生なのに何故か中央大学連に所属しているため、中央大学の着流を着て本番に出た。ぼくはあまり自分の大学が好きじゃないので、最近では中央大学のほうにむしろ帰属意識を感じている。ああ我が中央大学、立川に吹く風…
会場の文京シビックホールは、どうせ公民館みたいなものだろうとたかを括っていたが、実際は巨税を投入して作られた馬鹿でかいタワーで驚いた。さらに予想していたよりも沢山の観客で、かなり緊張した。手汗が止まらなくなって、バチを持つのもままならなかったが、なんとかソロパートを完奏し事なきを得た。彼女が見にきてくれたので、堂々と彼女を本番後のホールに連れ込み、写真を撮ってもらった。そのときの友達のニヤニヤとした目つきが癪だった。確かに少し前のぼくからしたら想像もつかないだろう。落伍者め。
その後水道橋の中華居酒屋で軽い打ち上げをして帰途に着いた。打ち上げ(何を隠そうぼくはこの打ち上げのために阿波踊りをやっていると言っても過言ではない)も楽しくって、上機嫌だったのだが、高田馬場で乗り換えたときに、三味線を居酒屋に置いてきたことに気がついた。終わりよければすべてよしというがその真逆だ。仕方ないので明日取りに行く…
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