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既に屍となり私の道となった推し達の話

「推し」
近年より一層聞くようになった単語。
みんないままで生きてきて
推しに出会ったことある人は多いのでは。
その時に「推しだなぁ」と思っていなかったとしても
今思えば、恋愛感情とは数ミリ程度ズレた「好き」。
そういう「好き」を向けた、キラキラした相手が推しだと思う。
推しの他にも「担当」という呼び方をされる
キラキラ側の人種もいる。
担当という呼び名は結構昔からあるように思う。


私は数ヶ月に1度の割合で推しが変わる。

比較的に長続きする、または
推しが増えても推し続けることの出来る相手は
1つズレた次元の、二次元のイケメン達。
他に推しが出来るとすれば、
大体スマホ画面の中に生きている人達。
会ったことも、実物も見た事ないし
声以外何も知らない。そんな相手。
ただ、スマホの中にしか現れないだけで
彼らも実は同じ国の中で生活している
ただの一般人で、
配信や動画を通して私が知っている事以外にも
汚くて愚かで、醜い人間であるみたいで。

私が推しを降りる理由、
1つは、飽きる。興味が無くなる。
推しが好きで堪らない!というピークの時期を
遮るように、仕事やプライベートが忙しくなると
どんどん推しに触れる時間も減って行って寂しいが、
最終的には、推しよりも優先すべき事が見つかって
推しの事なんてどうでも良くなってしまう。

2つ目、推しが良くない方向に変わって行く。
活動をするに当たって数字とはとても重要で、
自分の価値は数字、ファンは数字。
数字を伸ばしたいあまり、
一人一人みているというか
全員ひとまとめにして、俺のファンの数十人数百人。
と見るようになる。
なんとなく、
『目が合わなくなる』
という比喩が似合う気がする。そうすると
ファン側はやはり悲しいもので、もういいや。となる。

最後に3つ目、
「繋がり」「裏よち」「オキニ」「リア凸済」
配信外でこそこそと連絡を取りあったり
連絡先を交換し電話をしたり、なんなら会って…とか
そういうのがめちゃくちゃある。
こういう推しを何人も何人も経験してきた。
そのため私はもう、この3つ目に関しては
信じないようにしている。
しない奴も居るが、殆どがしていると思った方がいい。

私がこれまで、所謂「降り」てきた推したちは
みんなこの3つ目に当てはまってきた。

1人目、リスナーに体の写真を求め
所謂エロイプというものをして
好きだよ好きだよなどと甘い言葉を囁いて
投げ銭を貰う戦法をやっていた。
こいつは性格がひねくれ、俺様で
推せよ投げろよなタイプだった。気持ちが悪い。

2人目は、出張出張と言いながら
1人のリスナーと定期的に会って、
やる事やってたらしい。
そのリスナーもその推しも
私たちが知っているのを知らないから
アホくさい匂わせをしてスリルを楽しんでいた。
この推しはカルバンクラインのTバックが好きだった。
私はこの人のことが本当に好きだった、
ほぼ「リアコ」と言うやつだったと思う。
その人に会える日を夢みてダイエットや美容に力を入れて
配信にいつ何時でも通い、たくさんメッセージも送った。
だが、こいつの正体はパチンカスのスネかじり。
顔もなかなかにブサイクらしい。
巨乳の年上リスナーと楽しんでいたらしい。
私が降りると言うと、配信で晒しあげた。
私は今、こいつの名前を使って、ネットで活動をしている。

3人目、4人目も、
オキニがいたり、良くない噂があったり。
完璧な推しって居ないものなのかね。

あんなに大好きだったのに、
サヨナラが過ぎる日が来るとは。

私は、
推しが出来ても
絶対に信じないことにした。
性格に言うと、信じてしまわないように
本気で推さないようにしてきた。
今の推し達のことも、
他のファンのように愛せない、好きになれない、推せない。
わたしは誰のことも好きになれないし
夢中になれない。

だけど、
「信じてたのに!!!」
「貴方だけは違うと思ってたのに!!」とかいう
バカな思考は生まないし、伝えたりしないから
楽だ。

完璧な推しなんて居ない。
どれだけ最初にいい人だと思っても
どんどんボロが出るものである。
推しが出来ると金も飛ぶし辛い事もある。
睡眠時間もメンタルも削られる。
けど、モチベーションになる。
生きる糧になる。楽しみになる。

私は、推しを降りる事を考えている時に
新しい推しを見つけて推し変する事がよくある。
だから推しが絶えることは基本的にない。
今日も懲りずに推しを拝む。

そう考えると、二次元の推しは
不祥事も起こさないし歳も取らないしビジュもいいし
声もいいし、最高かよ。


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