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1年ぶりの渡米で気がついたこと

渡米準備

前回の渡米は娘の卒業式参加が中心。2021年の5月から7月までロサンゼルスを中心に滞在。あれから一年経過し、渡米準備は格段に楽になった。

ワクチン接種は3回接種していると帰国してからの隔離が全く違うので慌て3回目を接種。前回の渡米で2回接種していたので、それはiPhoneウォレットにデジタル証明証になっていた。接種後にテキストにリンクが送られてきて、それをクリックしたら自動でウォレットに入ったのでさすがアメリカだと思った。ところが日本の場合とても時間がかかった。まずはアメリカで摂取したものが日本のデータにないので3回目摂取券が送られてこない。なので市役所に行ってその手続き。そしてこれから受ける3回目摂取証明のデジタル化には集団接種会場の方が手続きが早いということで、約40分ほど電車に乗って接種会場へ。さらに海外向けの証明には市役所に行く必要があるということなので、翌日再訪問。そこからさらに自分でデジタル庁のサイトからデジタル証明を入手。
PCR検査
は出発時間の72時間以内ではなく前日までになって焦ったものの、去年と違い検査所が随分と増えた。それでもまだまだ無料で受けようと思うと手間も時間もかかる。今回利用したのはSetolabo衛生検査所・神戸PCR検査サテライト。約2万円ほどの出費。最近では木下グループが安いということで、こちらを利用される方も多い。
各航空会社はそれぞれ書類の事前登録を推進している。今回はユナイテッド航空だったので、新たにアプリを入れて手続き。事前にワクチン証明、PCR検査、パスポート内容などを登録すると、赤から黄色や緑になる。今回黄色のままだったものの、空港で書類を見せて問題なく搭乗することができた。

シカゴからオハイオへ

今回息子のマーチング世界大会が開催されるので、直接オハイオへ!人生全てを賭けて取組んでいるといっても過言ではないので、母としては観に行けるうちに行こうと。この大会に関しては3日は語れると思うので、また別途noteに書いていく予定。

機内から出るとお出迎えのバナーが
地域あげての大型イベント
会場行きシャトルも出ている

シカゴの空港でまず気がついたことは、もちろんPCR検査などないということ。入国したら自由。国内戦に乗換えるため手荷物検査へ。トレイの広告は全てzoomの広告で圧巻。

コロナ禍の前から確かzoomはこのトレイに広告を出していた記憶が

シカゴではシカゴピザというのが有名で、空港内にもお店があるものの、時差ぼけのままいきなりピザを食べる気にもなれず、他を探してみることに。その間見つけた面白い自動販売機。

瓶に入っているサラダが一時流行ったことがあった
今回はローカル野菜のサラダがプラスチック容器に入っている
見た目はオシャレ
サラダだけれどもまあまあいいお値段
自動販売なのでもちろん無人
リサイクル容器やカトラリーなど
エコフレンドリー
結局定番のダンキンドーナッツとアイスコーヒー

マスク着用に関して

シカゴの空港も、オハイオ行きの飛行機も、オハイオでもマスク率はほぼ1割程度。殆どの人がマスクをしていないので、いきなり変な感覚に陥る。日本はほぼ100%マスクなのにさすが。ちなみにこの週から公共交通利用時マスクは自由着用となり、テレビでも色々意見が割れていたよう。オハイオ州でも同様1割の人しか着用していない感じで、レストランの店員さんもマスク着用はほぼ無し。一方シリコンバレーに行くと店員さんは全員マスク着用している。日本ではお馴染みのレストランにプラスチックの仕切りはない。シリコンバレーでのモールやスーパーでの着用率は見たところ7割くらいかなと。マスク着用を求めているお店も多かった。しかもN95というレベルのマスク着用が多かったのも気になった。日本のように100%マスクだけれど、綿などのマスクでは不安だという意見も。というわけでN95レベルのマスクを探そうと思うと、店には全く無かった。韓国系スーパーなどで売っているそう。

サンフランシスコの空港で見たもの

そして約1年ぶりにオハイオからシリコンバレーに到着。機内のマスク着用率は1割程度。シリコンバレーといっても空港はサンフランシスコ。機内を出ていきなり目にした広告がシリコンバレーらしくパシャリ。

機内を出るといきなりドーン!UNICOIN笑
ちょっとかっこいいかも
記念コインではなく暗号通貨
自動カフェスタンド
アームだけのロボットがサーブしてくれる
これは以前から街にあったけれど
今回SFOで見かけるのは初めて
コロナ禍では特にどこも空いていないので便利
懐かしいサンフランシスコの街並み
空港内が綺麗になっていた

101(高速道路)から見えること

シリコンバレーで数年前に見た広告でslack x zoomというものがあった。これを見たのはコロナ前。そして数ヶ月後にはslack上にzoomが登場した。それ以来、シリコンバレーの東側を南北に走る101という高速道路沿いにある広告には注目している。ちなみに101沿いにはFacebookGoogle、Microsoftなどの本社が立ち並んでいる。

当たり前かもしれないが
Facebookの👍看板から
メタバースに変わっていた

昨年コロナ禍のシリコンバレーでは、殆どの広告がワクチン接種を促進する内容。もしくは広告募集のまま空いている場所も多かった。
そして今年は何が多いのか。。。まずはすぐに目についたのはiPhoneの新作(緑)だった。それ以外に多かったのはHR系やアドミン系だったので紹介したい。
Teampay:社員の経費管理などを簡単にしてくれるプラットフォーム
WORKTOPIA:世界で一番働きやすい職場を自動に作るプラットフォーム
zenefits:シンプルで直感的なプラットフォームで、入社手続き、福利厚生、給与計算、PTOなどを合理化
odoo:ビジネスサポートプラットフォーム
SENTRY:エラーの追跡からパフォーマンスの監視まで、フロントエンドからバックエンドまで、開発者は実際に何が問題なのかを把握し、より迅速に解決し、アプリケーションについて継続的に学習することができる
Hive:Eコマース運営をスマートに、そして総合的に解決
Genesis Motor:韓国の高級自動車会社
Amplititude:ユーザーを理解し、コンバージョンを促進し、エンゲージメント、成長、収益を向上させるために、セルフサービスの製品データをチームに提供するプラットフォーム
C3.ai Enterprise AI:包括的なエンタープライズAIアプリケーション開発プラットフォーム
Contentsquare:カスタマー経験を最適にするスタートアップ
STYTCH:開発者のための認証プラットフォーム

101に並ぶ広告
最近ではデジタル広告も導入されたが
反対する人もいるよう

最後に触れておきたいのは、警察官募集の広告。2014年から見てきて、おそらく初めてのこと。そして実際にオハイオにはものすごい数の警察官がいたのに、ベイエリアは殆ど見なかった。George Floydの事件があってから、警察官でいる意義などを見いだせなくなったのかもしれないと何かで読んだような気がしていた。実際に警察官の退職率も上がっているよう。少しググってみたら見つけた記事がこちら↓
Major cities saw 24% increase in police quitting the force last year
やはり都会では警察官の退職率があがっており、シリコンバレー南部のサンノゼでは9人に1人が退職していたそう。

大学や高校キャンパスでの変化

Cañada College:シリコンバレー北部にあるコミュニティーカレッジ。昨年訪問した時にはなかった棟が完成していた。しかもキネシオロジーウェルネス。2年制大学でも、リカレント教育の場所として多くの住民に活用されるだけあって、これほどの施設がポーンと出来ているのがさすが。住民は年間10万円〜20万円程度で(場合によっては無償で)授業を受けられる。いつでも学び直せる体制も整っているし、働いてお金を貯めては学ぶということを繰り返す学生もいる。

かなり巨大な施設
太平洋が見える見晴らしの良さ

Menlo College:現在息子もお世話になっているビジネス専科の4年制大学はシリコンバレーの中心にある。学食に行くと、リサイクルカップのみならず、リサイクル瓶が置いてあった。水不足が深刻だからなのかレストランでもテーブルに瓶が置いてあったり、ペットボトルの水で余ったらそのまま持ち帰れるようになっていた。

食堂内での様子も随分と変わる
 コロナになってから取り付けられたドアノブ
腕を使うという簡単なことだけれど工夫されている
足で開けられるようにしたドアもある

Homestead High Schoolは子供たちの母校でもあり、Apple創業者のSteve JobsSteve Wozniakの母校でもある。ちなみにアメリカは高校まで義務教育なので入試などなく、住んでいる地区の学校に通える。去年と違ったのは学生用の駐車場に電気自動車用充電器が備え付けられていたこと。コロナ前いより建設していたイノベーションホールも完成していた。

休日なのでガラ空き
普段は満車
電気自動車用チャージャーがずらりと並ぶ
これで普通の公立高校

見た目以外で気になったのは、2020年以降にリモートインターンシップをした学生の就活。データサイエンスというある種流行りの学部だったのに、250社にアプリケーション提出してようやく決まったとか。苦戦を強いられている学生も多いよう。ところが逆に今流行りなのは文系だったとしても、とりあえずプログラミングスクールに3ヶ月程通い(もちろん頑張ってついていけないとだめ)、エントリーレベルでAppleなどに入ってしまうこと。仕事内容はごりごりのエンジニアではなくても、そこからコネができて内部の他の部署に応募したり、GAFAなど他社にレベルアップすることもあるよう。

スーパーマーケットやモールでの変化

以前住んでいた隣にあるSafewayという大型スーパーに行ってみると、去年までは無かったOlynsという機械を発見。リサイクルすると返金される仕組みで、サンノゼ初ベンチャー。確か前からボトルなど返却したら戻ってくる仕組みだったけれど、このように機械化されているのをこのスーパーで見たのは初めて。そしてシリコンバレーでもどんどんSDGs的な活動が増えつつあるような気がする。ゴミ分別は色んな国の人が住んでいる地区だけあって、なかなかちゃんとできていなかった。こうやってスーパーに置いてあると、少しは変わってくるかも。

リサイクル機がスーパーに設置されていた

Trader Joe'sはリーズナブルで可愛い自社ブランドのみのスーパー。お土産はここで調達することが多い。物価の感覚としてはコロナ前とあまり変わらない。お土産に大人気なエコバック利用はしばらく禁止だったものの(そこからコロナ感染する可能性があるということで)ようやく解禁になり新しいデザインのものが発売されていた。


この店ごと持ち帰りたくなる
新作コーナーは必見
兵庫件のウィスキーらしいが
初めて目にして驚き
大好きなお花のコーナー

Hillsdale Shopping Centerは高校時代に住んでいた地区にあるモール。コロナ禍の間にリニューアルしていてオシャレ度がアップ。やよい軒や一風堂も入っていた。私は気になる飲茶のお店でランチ。
PALETTE TEA GARDEN

オシャレな店内
小さな川が流れるテーブル
5色小籠包
ゼラチン状のお酢をかけて食べる
1500円程度か
鮑焼売ひとつ五百円くらい
オイスターソースの餡が美味しい
イカといくらの焼売ひとつ三百円程度
さっぱりした味
思ったより物価が上がっていないものの
チップはランチで18%に設定されていた

別の日にランチミーティングをした際のレストランはアウトドアダイニングがそのまま残っていた。コロナ禍でカリフォルニアのあらゆる場所で、駐車場や歩道を利用したレストラン経営が増えていた。店の中が空いていたとしても、マスク規制も無くなった今でも、以前に比べると比較的外で食べている人が多い。それからランチは閉める店、24時間開けていたけれど夜は閉店、持ち帰りだけにシフトしたお店などもあり、去年より様変わりしていた。外食自体がこの辺りでも減ってきているのかもしれない。そもそも完全リモートの会社も増えていたり、毎日出社を求めない会社も増えているせいもあるかもしれない。

アウトサイドダイニングがそのまま残る
有名なムール貝の酒蒸し
ブッラータチーズのサラダ
牛肉と赤ワインの煮込み
マカロン
マカロン

Great Mallはシリコンバレーの南側にある大型アウトレット。ここもコロナ禍で大きく様変わりしていた。以前必ず行っていたホリスターやアバクロが無くなっていたり、飲食店も変わっていたりと。そんな中変わらず残っていたのがこちらのモンゴル焼きそば店のGreat Khan's Mongolian Grill。具材と麺のせ放題で$16だったか。こちらはコロナ前より2ドルほど値上げしたよう。

遠慮気味にのせた
普段ならこの倍は入れる
これを大きな鉄板で炒めてもらう
ソースも選んでボウルにいれるものの
最終このお兄ちゃんたちが謎のソースをかける
いつも二人前

それ以外に気になったお店などを紹介。

Jamba Juiceはプラントベースドの野菜などを利用した
ジュースやスムージーが有名
一杯800円くらいからで値段は変わっていない
フライドポテト専門店のPotato Corner
シャカポテが特徴で好きなフレーバーを選べる
ロスでも流行っているとのことで食べてみる
VRゲーム機がモールに設置してある
比較的モールでは新しいことが試されている感じ
なんだかVR酔いしそうなゲームばかり

Westfield Valley Fairはシリコンバレー南部にあるオシャレなモール。こちらもコロナ禍で完全リニューアル。ロサンゼルスに住んでいる娘曰く、ビバリーヒルズ付近にあるモールと同じ業者が携わったのだろうというくらい、同じお店が入っているとのこと。その中で気になったお店をいくつか紹介。

LUCIDは2007年にカリフォルニアで創業した電気自動車の会社
TESLA以外の電気自動車店舗を見たのは初めて
Ray-BanとFacebookが開発したVRグラス
去年ロスの若者に大人気だったポンデリング的なドーナッツ店
ネーミングが面白いMochill
Mochiリング食べながらChillってことかな
ポンデリングのトッピングがガミーベアーとはさすが
ARITZIAはロスの若者にも大人気なイギリスブランド
シリコンバレーのモールでもオシャレな子が増えているという娘の意見
モール内のアップルもリニューアル
本社で使っているHIROSHIMAの椅子なども展示してあった
LADY Mというクレープケーキのお店も登場
ロスでも人気だとか
こちら日本のケーキみたいな甘さ控えめ

これからこのモール内にEATALYもできるよう。コロナ禍で閉店していた時期もあったものの、結局リニューアルしていて休日になると多くの人が訪れていた。

WHOLEFOODSはAmazonと提携したのでどんどん変化していっていたものの、今回去年と違うコーナーを発見。Amazonデリバリー用に既に準備されている。このまま配達員はここからピックアップして配達するよう。

オンラインショップしたものが置いてある
こちらは冷蔵保存用

ガソリン代金の高騰と水不足

日本同様、カリフォルニアでもガソリンが高騰していた。1ガロン約6ドル近い。オハイオ州では$3.99だったりと、ロサンゼルスに住む娘が安すぎて驚くほど。現金で支払えば安くなるので、なるべく現金決済をするようにした。

ガソリン価格は1ガロン$6近くということで
かなり高騰している
去年までは$5いくかいかないかだったのに
それでも比較的南部や東部に行くと安い店も

最近ウーバーも需要と供給の関係で高騰していることもあって、今回は格安レンタカーを利用。約1週間で$160程度だったので安く上がった。途中ガソリンは$60使った程度。北はゴールデンゲートより上に、東はヘイワードなど、かなり走ったのでお得だったかと。水不足も深刻らしいけれど、まだプール利用が禁止されるまでにはなっていなかった。一つだけ去年との違いを感じたのは、テスラの数が増えていたこと。富裕層が住むエリアでは5台に1台がテスラという感覚だった。高級住宅街には最低1台テスラ。今や大衆車であるという人もいるくらい。ガソリンより安いし、エコだし、価格も手頃になってきたこともあると思う。

信号待ちしているところ
前に3台テスラ

ちなみにアップルオフィスもGoogleオフィスも再開したようなので、これから道が若干混んでくる可能性がある。

夜10時でも人影があるApple本社

San Franciscoの治安

去年は車で通っただけだったけれども(あまり治安が良くないと住んでいる息子に言われたので)、今年は朝食ミーティングがあったので久しぶりに市内まで車で移動。渋滞は以前に比べるとかなりマシになっていた。街中には観光客らしき人、出張らしき人が入り混じる。ユニオンスクエアの横だったので治安は戻っているように見えた。ただ駐車場の階段に若いホームレスがいたので、やはりここはアメリカだなと。シンガポールから来ていた同僚が『よくこんな暗い駐車場に停めたね?安全なの?』と言われた。こんなもんだと思っていたのでちょっとびっくりしたけれど、確かに薄暗いし、初めての人には辛いかもしれないと。市内の駐車場なのに、朝9時までに停めると1日停めても$17という安値。

朝8時すぎなので人もまばら
市内のレストランで
店員はマスク着用
日本あるあるのプラ仕切りは見たことがないw

PCR検査はどこでも無料で

街のあちこちにあるドラッグストア(CVSやWalgreens)で無料PCR検査が受けられる。しかもドライブスルーという。日本帰国にも使えるということで利用してみた。予約だけいれて、検査後1〜2日で結果がデジタルで送られてくる。My SOSというアプリにしっかり情報を入れておいて、赤から緑になっていれば、原本なしでアメリカ出国も日本入国もOK。ただし日本の航空会社の場合原本を見せる必要もあるそうなので要確認。(そもそもアメリカ出国する時に許可を得て搭乗するのに、再度見せる意味がわからないけれど。。。)

ドライブスルーで渡されるキット
念の為結果が出たらサインをもらう方がいいらしい

人の流れと物価


今回はオハイオ州とカリフォルニア州という二つの州を訪れたので、物価の違いがかなりあるという感覚。とはいえ、シリコンバレーは去年に比べてかなり物価が上がっているという印象はなし(円で考えると高騰したのかもしれませんが)。ただし土地や家賃は高騰しているよう。The Mercury Newsにも取り上げられていたように、カリフォルニアも東側に引っ越す人が増えてきているとのことで、ニュースでも取り上げられていた。シリコンバレーから出ていく人も増えているものの、入ってくる人もいて、これに関する人口の流れはPPICにも記載されていた。より高収入高学歴の若者が転入してきているということで、まだまだシリコンバレーを含むカリフォルニアの勢いは止まらない感覚。それでもロサンゼルス北部に住む娘が一年振りに訪れたシリコンバレーは、まだまだ静かという印象らしい。一方ロサンゼルスは去年訪問したときから既に、お店も満席だったり渋滞もすごかったりと、一見バブルのような感じで盛り上がっているような気がするとの印象。

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