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8 頭ごなしに押さえつける父親


論理的思考を持つ私には、感情論や一方的な価値観は理解ができなかった。
私はなぜ私の提案がだめなのかを知りたかったし、建設的な方法を伝えたかっただけであったのだが、彼らはすべて自分たちの考えや価値観が正しいものだと思っており、それらを私に押し付けようとした。
あるべき論に強く囚われた感情的な両親は、私を型にはめようはめようとした。
しかしそうすればするほど、私の中には反発心が芽生えて行った。

思春期になり素行が悪くなってきた私に両親は寮のある女子高に進むことを提案してきた。
父は比較的若くして田舎の学校の学校長となり、そのため私は父と同じ学校に通わざるを得なくなった。
それは私にとっては非常に苦痛であった。
思春期の難しい時期に自分の通う中学の校長が自分の父親だなんて、当時の私には苦痛でしかなかった。
終始父親の監視の目が光っているのだ。
私だけ違う学校に通いたい旨を何度も伝えたが
そういう訳にはいかない!
の一言で一蹴された。
なぜそういう訳に行かないのかの理由は一切伝えられずに。
髪型も母の好きなようにマッシュルームカットにされ、私の意見は一切通らなかった。
進学する高校を決める段階で、両親は札幌にある私立の女子高行きを提案してきた。

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