#13 大学の伝統的なイベントsitsitに参加してきました〜
こんにちは。今回は伝統的なアカデミックパーティーとされるsitsitに参加した感想を中心にもろもろ思ったことを書いていきます!
sitsitとは・・?
sitsitは主にスウェーデンとフィンランドの古くから残る文化の一つで、アカデミックディナーパーティーです。(ぴったりな日本語訳なのかわからないですが、フィン語でakateeminen pöytäjuhlaです)ちゃんとした発祥の歴史は不明らしいです笑
それぞれのsitsitごとにテーマが決まっていて、テーマがスポーツ!など、現在は全然フォーマルではないタイプのsitsitもあります。伝統的なものはドレスコードがコックテールです。そして守るべきルールなども色々あります。(これが他のフォーマルでないsitsitもそうなのか断言できないので後ほど参加したsitsitの報告&感想セクションで軽く紹介します!)
さて、実際どんなことをするのか?というと、これが説明も難しいし、ハタから見ると「?!」という感じなのですが、とにかく、司会者の人たちの話を聞いて歌って乾杯して飲んで話します。笑
もちろん食事も楽しみますが、メインは歌と乾杯です。🎶🥂
歌はsong book (laulukirja) にある歌の中でその日の主催側が選んだものです。
大体全て1分半以内くらいのものです。長さなど簡単なイメージとしては讃美歌みたいな感じなのですが、歌詞の内容はふざけたものもあるので、歌詞の内容のイメージは讃美歌ではありません!笑
sitsitという言葉の示す範囲がかなり広いので、結構多種多様なsitsitが色々と開かれています。なので多分これくらいがsitisitの定義としてあげられる内容かな〜と思います!
私のsitsit経験は・・・・
今回私が参加したのは私の所属する学科の生徒団体が主催するfuksisitsit (fuksi = freshman) です。他のsitsitと比べてフォーマルで、一年生をsitsit文化に招待するという目的で開かれていて、一年生向けという点が特別なポイントだそうです。
international生も含めて一年生全員が対象なのですが、フィン語メインでの開催なので、必然的にinternationalのコースで非フィン語ネイティブ参加者は私の学科のinternational生全体の1/8 (5人くらい)でした。
申し込みから最後まで本当に色々あったので順を追って書いていきたいと思います!
申し込み
これがひーたすら迷いました。最後の最後まで迷いまくってました。
理由というか、私の脳内回路は以下の通りです。
経験と思って参加しようとは思っていたけど他に参加してみたいと思っていたイベントと丸かぶりしていた。
もう一つの興味あるイベントはパーティー寄りではなく私が確実に楽しめそうと思われるイベントで無料でフードアンドドリンクつきなのに対して、このfuksisitsitは申し込み後に参加費の請求書がそれぞれ送られてきますというスタイルだった。
→払ってよかったと思える経験にならない可能性も高そうだったのに、値段の想像がつかず😱このsitsitがどのくらいの頻度のイベントなのかわからなかったので、果たしてやっぱり参加しないという選択をここで自分がとるべきなのか、迷った。やはりせっかくフィン語コースの人たちとも会えるチャンスだし、フィン語でついていけるのはある意味特権だなと感じていて活かせる場になるかなと思っていた。
解決策として、ツテを頼り大体のsitsitの価格帯を聞き、主催者の人に伝統的なsitsitは他にどのくらい開催されるのかを聞き、そして他の人にもおすすめ度を聞きまくってみた結果、まあぎりぎりでやっぱり無理ってなったら申し込み期限内にキャンセルすればいいよねと思ってチケットがなくならないうちに申し込みはしました。
で、申し込み締め切り日当日、別媒体で値段がさらっと書かれていて、それが思っていたより少し高かったのです、!😳(20ユーロ、fuksisitsitは食べ物も含めて色々と豪華なのでsitsitの中では高めなのだそうです)
すでに参加することになったときのためにセカンドハンドに通い詰めて服と靴と鞄を揃え始めていた私、すでに安いとはいえどこのイベントに参加しなかったら産出されなかったであろう出費も気になって、そして内向的でこういう社交イベントに慣れていなかったので本当に迷いました。最後の最後に。
ですが、食べ物は一応コース料理で、正直外食するつもりと思って考えると、お得ではあったので、思い切ってブログのネタと食べ物目的で参加するだけしちゃおうと決めました。
(たびたび言ってますが、内向的な私にとってこういうイベントはかなりストレスがかかるのでかなりout of comfort zoneです笑)
エストニアにいる元高校留学仲間で、今も地味に正規留学仲間な友達といろいろ言ってました。(ちなみに!エストニアにはsitsitはないそうです!なんだかんだお互い色々あって毎日のようにやりとりしている気がする・・笑、私よりかなりsocialで世渡り上手な彼のアドバイスも色々と参考にしてました、いつもありがとうございます笑)
まあそんなこんなでひたすら揺れまくったあげく参加することにしたのです。
無事にセカンドハンドで指定されたcocktailのドレスコードに見合う必要品を揃えました。(セールがちょうどやっていたので正直普通に揃えるのに比べてはるかにお得に揃えられたと思います。セカンドハンド万歳!笑)
いざ当日
めっちゃ緊張してました。イベント直前になってストレスがすごかったのか無意識に逃避行動に走っていて、会場が家から徒歩4分というのもあったのですが、ぎりぎりまで課題をしていて、もう少しできるもう少しできると思ってやっていて気づいたら開始15分前でした。余裕で間に合いはしましたが、完全に自己コントロールを失いかけている状態というか逃避行動に走っているなと感じてました。渦中にいて焦らなきゃいけないはずなのにもう1人の自分が出てきて俯瞰して逃避してるな〜とか感じてて、今でもあの時感じていた感情というかすごく不思議な経験でした。(幽体離脱?笑)
会場に到着
実は申し込み時に向かいの席に座る人を指名できたのですが、私は参加すると聞いていた両親ともにフィンランド人で、カナダ生まれ育ち、フィン語ネイティブの子を指名しました。まあ別に他の人でも新しい人に会えるかもしれないしフィン語トレーニング!とか思って、いいやと思っていた上、その子は私以外の他のフィン語コースにいる友達が何人かいるので、その向かいに座りたいんじゃないかな〜とか思ってたので示し合わせてはいませんでした。(多分こういうとこは変わってる笑)
で、いざ会場に行ってみて座席を確認すると、なんと・・・!奇跡ですか?!希望通りでした!
他のinternational生は示し合わせて指名していたみたいでめっちゃかたまってたのですが、私たちはそこから遠く離れた場所でローカル生に囲まれた場所でした。笑で、これが普段あまり会うことのできないローカル生との会話につながったので、後から考えるとめちゃくちゃよかったなと思っています。
イベントの中身!(お待たせしました・・・笑)
全体的な基本の流れとしては、
ゴングが鳴る→司会者が話す→指定された歌を歌う→乾杯する→食事&話す(ここで1ループ)
→再びゴングが鳴る→司会者が話す→・・・・という感じでした。「司会者が話す」の部分がトークメインじゃなくてステージでのコーラスや参加型のゲーム的なパフォーマンスになっていることもありました。
かなり頻繁に歌ってました。イメージ的には10-15分に一回ゴングが鳴って歌っていた記憶です。
特にパフォーマンスはなく、司会者のトークのパターンの時、司会者はエピソードを話すのですが、そのエピソードが歌の内容と関連していて、参加者はどの歌が次の歌か予想し始めてます。そしてエピソード終わりに近づくと「あ〜わかったわかった、(近い訳をすると、もうトークは十分!みたいな感じ?)」と声をあげてました。これが私的には初めて聞いたフィンランド語のその言葉("täysin")の使い方で新鮮でした。(言葉の意味としてはfullとかそういう感じ)
そして曲が発表され、歌います。そして乾杯の儀式をして会話を楽しみました。
この地味な歌予想ゲームみたいになってるところが結構面白かったです。これもフィンランド語が理解できたからこそ楽しめたところかなと感じます。この歌を予想するというスタイルは全てのsitsitで共通なのかわかりません!(知ってる方いたらコメントで教えてください!)
ここで一旦、私が参加したfuksisitsitでの基本ルール!
会場に到着したら初めの曲を歌い終わって乾杯するまで座ってはいけない。椅子の後ろで立って待つべし
指示があるまで飲み物は飲み始めてはいけない(水は例外!水はいつでもOK)(つまり乾杯する時に使って良い飲み物の種類がどんどん増えていく)
乾杯のやり方:左斜め前の人→右斜め前の人→向かい(目の前)の人
ゴングが鳴って司会者が話す時は静かに聞く!
司会者が話しているときはその場で聞く!(例えばお手洗いなどで席を立っていて戻ってきている途中でも席に戻らず立って乾杯が終わるまで待つ!)
メインは長テーブル全員の料理が揃ってからでないと食べ始めてはいけない
飲み物は今回は4種類で、水・赤ワイン・白ワイン・デザート向けのアルコール飲料(?)でした。
食べ物はコース料理でスターター・メイン・デザートです。説明会のとき、「sitsitは食べ物が豪華じゃないし、みんながサーブされるのを待たないといけないなどの理由で基本的に食べ物は冷たいです、fuksisitsitは他より豪華だけど、でもお腹空いた状態で来ないように!」と言われてましたが、今回は豪華だったからか、量的には十分でした。ただやはり説明会で言われた通り、温かい状態でサーブされでも食べる頃には冷めてました笑人数が多くてみんなにサーブするのに時間かかるので!
今回のお品書きは、スターター:北欧らしいオープンサンド(名前がわからない)、メイン:マッシュルームパスタ、デザート:チョコクッキーブラウニーでした。
私はフィンランドでは合法でアルコール飲めるんですが、健康への影響があるので個人的に一生アルコールは飲まないと決めています。笑 ので、今回も申し込み時にアルコールフリーを選択しました。似たような色合いのアルコールフリーな飲料(サイダー系)が出てきます笑
※この申し込みなんですが、食事が出てくるイベントでは、アレルギー含め特別食(erityisruokavalio、英語訳special diet)対応が充実していて、ラクトースフリー・グルテンフリー・ヴィーガンなど色々と選べて、私はいつもグルテンフリーとラクトースフリーを選択しています。
脱線しましたが、こういうイベントにいってみると、意外とメインの話よりそういうどうでもよさそうなエピソードから色々と学びとか分析できるところが出てきてこういうのが起きたときは、頑張って参加してみて良かったかなと思えるようになります。そしてフィンランド語をやっておいてよかったなあとも思えるし、もっと会話に相槌を打って入っていけるレベルになりたいなと思うモチベーションにもなります。
歌が載っているsong book(laulukirja)は買う(5ユーロ)ことができて、少なくとも私の所属する学科のsitsitでは、イベント中に交換しあって(もはや回しまくって)、みんなに何かを書いてもらって(絵でもメッセージでもなんでも)思い出にするという特有の文化がありました。
私は、思い出は心において、形に残さなくても良いかなあと思うタイプで、5ユーロ払ってまで・・と思ったので(色々な意見があると思います、非難殺到しそう・・・)、自分のは買いませんでしたが、大量に知らない人のsong bookが回ってきて適当に色々書きました笑
最後の歌を歌った後、ステージにみんな行ってという指示があり、最後はいわゆるワー!って感じのパーティーになっていきました。インスタの投稿で写真とともに動画も載せてるのでぜひ見てください!
しばらくして、ここからはアフターパーティーみたいなアナウンスがあり、帰る人は帰って残る人は残るという感じでした。
私は(もちろん)帰る選択をするわけですが、
帰り際に、オリエン前のキックオフイベント(詳しくはこちら)で打ち解けた人たちと会えて少し話せました!(こういうのがひそかに行って良かったと思えるポイント)
23:00過ぎ帰宅(私にとってはありえない)・・疲れましたー
2-3年に一回くらいなら参加しても良いかな〜というイベントですね、お金もかかりますし、とにかく疲れます笑
最後に
ここまで私の乱雑な文章についてきて読んでくださり、ありがとうございました!(またまたほとんど寝かせず投稿になってます🙇♀️)
さて、不思議な伝統的パーティーsitsitの全体像、掴めましたでしょうか・・?
かなり散乱した文章になってしまって、わかりにくいかもしれないのですが、まあこんな経験をしてるんだな〜くらいに捉えていただけると嬉しいです。他にもちょくちょくsitsitについて日本人で記事を書いてる方がいらっしゃるので、興味ある方は調べて見てください!
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