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不登校と病院

前提として、不登校は病気ではありません
ここはハッキリと主張したい。

昭和の時代、不登校は不良だ、怠けだと言われてきました。
平成に入ると、それは少し緩和してきたけれど、今度は不登校は病気だと言われるようになった。
若宮が小学生の頃、不登校の知り合いから「無理やり病院に連れて行かれた」
または親御さんから「心配だから病院へ連れて行った」という話を良く聞きました。
当時の若宮は、なんてひどいことをするのかと思った。

不登校の理由は様々で、学校での人間関係が問題で起きる場合もありますし、家庭環境が問題で起きる場合もあります。
もちろん、本人の気質が理由で不登校になることだってある。
若宮の様に、なんかよく分からないけれど不登校になる事だってある。
それを病気かもと病院へ連れて行かれて、理解の無い医師に強引に病名を付けられて、必要の無い薬を飲まされるなんて、虐待じゃないかと思っていた。
当時は実際、病院で嫌な思いをした、という話が多かったです。
だから、不登校は病気じゃない! 病院なんて行かなくて良い! という気持ちがすごく強かった。

でも最近になって、少し気持ちが変わってきたんです。
自分が通院するようになって、薬を飲むようになったからだと思う。
「不登校は病気じゃない」この気持ちは揺るぎ無いです。
けれど、諸々の体調不良が伴っているなら、病院に行くのもアリだと思う。
だって、しんどいんだもの、そのしんどさを楽にしたいじゃない。

最近は医療従事者の中にも不登校の理解が進んだと思うし、なによりもカウンセリングを受ける事や、悩みや苦しい気持ちを吐き出す事が重要だと思うから。
親にも友だちにも言えない事って、あるよ。子どもだって悩み事でいっぱいだよ。
ただ、親御さんに気を付けてほしいのが、病院に連れて行くことでどれだけ本人に精神的ショックを与えるか分からないという事。
自分は病気なのかな? って不安に思ったり、病気じゃないのに親は病気だと思っているという疎外感を感じたりするかもしれない。
それに、理解の無い医者に当たった時のショックは計り知れないので、十分に話し合ったうえで受診してほしい。

不登校は本当にそれぞれで、正解なんて無いけれど、寄り添う事が重要だと思うよ。
話し合う事、気持ちを打ち明ける事、ゆっくりと休む事が大切。
そんな中で、お腹が痛い、眠れないって体調不良があれば、お医者さんへ行って相談するのも一つの手だと思う。
子ども用量の薬だってあるし、漢方だってある。
こういう方法が良いよ、と教えてくれるかもしれない。

とにかく不登校に悩んでいる子たちが、平穏に、楽しく毎日を過ごせるようになる事を願っている。
良いんだよ、学校に行かなくたって、人生は何とでもなるからね。


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