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人類学的思考で書くエッセイとは?

noteを始めてもうすぐ6週間。

だんだん自分の書く記事のコンセプトが定まりつつあります。

記事を書くテーマ(話題)は毎回違うし、
相変わらず直感でピン!ときたものを書いていますが、
作風の柱となるコンセプトは始めたときから実は変わっていません。

現在タイに住んでいるので、自然とタイ生活の話が多くなりますが、
タイや海外生活の話を書ける人はたくさんいます。

タイや東南アジアのことになると、私よりも詳しかったり、面白い記事が書ける方はたくさんいます。

そんな中、私が一貫してやってきたことは、
人類学的思考を使って、日々の学びや気づきをエッセイとして綴ることでした。

人類学というと、未開の地の珍しい民族の研究や考古学を思い浮かべる方も多いと思います。

でも実は、人類学の大きな特徴はその思考法にあります。

今日は簡単に3つの人類学的思考についてご紹介したいと思います。

1.常に比較して考える。

人について考える学問は、人類学だけじゃなく心理学や社会学などたくさんあります。

じゃあ、心理学や社会学とどう違うんだ?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

答えは比較することです。

心理学や社会学の研究は、
だいたい一つの国や地域で行われることが多いですが、
人類学は二つ以上の文化を比較することに重きをおきます。

そのために、アメリカ人が日本の研究をしたり、日本人がアメリカの研究をすることがよくあり、一つの研究手法として確立しています。

なぜならその文化で生まれ育った人じゃないからこそ、
見えることがたくさんあります。

特に誰もが当たり前だと思っていること

当たり前に思っていることって、
空気や水のように、
普段あまり真剣に考えることがありません。

でも、外から来た人から見ると当たり前が当たり前じゃないことが多く、
面白い視点が見えてきます。

例えば、私が昨日書いた挨拶のタイミングについての記事ですが、

タイ人の夫に話したら、

「そんなこと当たり前すぎて考えたこともない。」

という答えが返ってきました。

このように当たり前のことは「当たり前だと思っている人」には、
説明するのは難しい。

だからこそ、他の文化と比較しながら考える必要があります。

2.すべての文化は尊い

比較するからといって、
どちらの文化が優れているか決めることではありません。

あくまでも違いと似ているところを見つけることを目的としていて、
優劣はつけません。

すべての文化は、
文化として成り立つまでの歴史や意味があります。

それに優劣をつけるのは、
ただの一方的な押しつけです。

相違点を見つけ出し、
なぜ違いがあるのか、なぜ似ているのか、考えるのです。

3.物事の文脈で見る。

なぜ違いがあるのか深く理解するためには、
文脈を見る必要があります。

問題だけを見るのではなく、
問題に関連している全てのことに見ます。

例えば、以前ポケットティッシュについての記事を書きましたが、

ポケットティッシュの持ち歩いたり、購入する意味は、
文化や個人の生活する文脈によって異なります。

人類学的思考についてもっと詳しく知りたい方は、アメリカ人類学学会(American Anthropological Associations)が出版している人類学の教科書がネットで無料で読めるのでおススメです。

人類学的思考で書くエッセイとは?

私はこの3つの思考法を使って、
誰でもが知っていて当たり前だと思っているモノや経験を、
エッセイという読みやすい文体で書くようにしています。

私の記事は、
人類学的思考を使って私が感じたことを綴ったエッセイであり、
学術論文ではありません。

記事をきっかけに、
何気ない日常の中から気づきを得たり、
面白いことが見つけられる人が少しでも増えたら、
こんな嬉しいことはありません。


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こんな感じで色んな話題のエッセイをほぼ毎日投稿しています。

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