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ハイフレックス型会議や授業ってそんなにいいの?

ハイフレックス型とは、オンラインでも対面でも同じ時間に参加できる会議や授業のことをいうそうです。タイではオンラインと対面を融合したものを全てハイブリッドと呼ぶ人が多いので、ハイフレックスというちゃんとした名前があることを今日知りました。

タイでは3月までコロナ感染者が比較的少なかったためか、私の勤務する大学ではフルオンラインよりも、このハイフレックス型という授業や会議が推奨されてきました。学部によってはフルオンラインを全面的に禁止し、ハイフレックス型しか認めないところもありました。

参加者が自らオンラインか対面か自由に選択できる点は良いが、ハイフレックス型授業や会議を成功させるには、オンラインと対面の両方で同じクオリティーのコミュニケーションを構築する必要があります。

そのためには、

✅話し手のオンライン、対面の両方で効果的に伝えるコミュニケーション力
✅オンラインと対面でのコミュニケーションをサポートする機材や環境

の2つが必要です。

私はたまたまコロナ前に何度かこのハイフレックス型で授業や会議を行った経験があり、オンラインと対面と同時に何時間も話すのは本当に大変だったし、コミュニケーションの比重が対面に偏り、全ての参加者と対等なコミュニケーションをとるのがとても難しいと感じていました。

また、世界の状況から今年タイでもまた感染爆発が起こると感じていたので、ハイフレックスが推奨され始めた年末に、直属の上司に相談し、常勤先の授業はすべてフルオンラインでやることに決めました。対面またはハイフレックスしか認められない非常勤の仕事は全て辞退することにしました。

幸い、常勤先が大学院だったので、人数も少なく、フルオンラインを決断する前に学生一人一人と面談してから実行することにしました。

オンラインとはいえ、学生も積極的に授業に参加してくれましたし、しっかり課題に取り組んでくれましたし、良い授業評価もいただきました。

タイでの感染者が増え、一つの部屋に入れる人数が制限されるにつれ、フルオンラインに切り替える人も増えてきましたが、それでもハイフレックスを選ぶ人も一定数います。

今朝もハイフレックスな会議がありましたが、対面で参加しているメンバーのマイクの接続が悪く、途中何を言っているかわからないまま会議が終わりました。

「次回はフルオンラインにしませんか?」と提案はしてみたものの、特に反応はありませんでした。

機材の問題もありますが、私はやっぱり対面とオンラインが混ざると、だいたい対面側に引っ張られ、対等に話すのが難しいなと改めて思いました。

それでもハイフレックスで会議や授業をする意味って何だろう?

参加者がオンラインか対面か選べる以外に何かメリットはあるのだろうか?

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