見出し画像

実家と、もういない父親

【注意:読まないほうがいい家族の自死話が主、かつかなり不謹慎です】

わたしのTwitterのおすすめ、やたらと希死念慮のツイートばかりである、そのうえ最近は、家族や恋人が自死して嘆いているアカウントの方たちも混ざってきてる…
(希死念慮にいいねしてしまいがちな自覚はあるので希死念慮おすすめされてしまうのは仕方ないけど…なんなんだろうね、おすすめ)

みんなのTwitterのおすすめの状態、気になる

GW、実家に帰りました
安心して帰ってこれるようになったのは父親が死んでからだ、以前は父親が家にいないタイミングを狙って帰ってくる必要があった

父親は偶然か狙ったのか、7/7、七夕に自ら死を選んだ

(超短くまとめちゃうと)まあかなり色々あったので、母親もわたしも妹も、その件では冒頭の、大切なひとを自死で失ったアカウントの方たちのような感情はない
母親に至ってはモロ見てしまったが、ふつうにしてる
みんな、なんだかもう最初からいなかったような感じにもなってる

(自死って表現あまり好きでないけど、適切な代わりが思い浮かばないので)

うーん
とりあえず我が家はいま平穏である
そういうパターンもあっちゃう

ただわたしは父親が死んだという一報が入ってから3、4日間、感情失禁になった(感情失禁は、情動的刺激で笑ったり、泣いたりする現象で、感情の調節がうまくいかない状態)
そのとき、わたしは休職中だったので家で寝ていた、母親から連絡がありすぐ行くべきとは思ったが、休職している事は親に黙っていたので職場から駆けつけた感じで向かわなくてはいけないと思い、顔を洗ってちゃんと化粧をしたりしてから実家へ向かった

電車に乗った途端、涙が溢れ出て鼻水もだらだら垂れ流し嗚咽が止まらなくなった、オエオエ号泣していた、どうしたらいいのかわからなくて車内では床にうずくまっていた

「本当は悲しかったんだろ」と言われそうだが、悲しくはなかった、しまった、先に死なれてしまったとはオエオエ止まらない号泣しながらも考えていた
わたしは中学の頃から父親はいつか自分で死ぬか、誰かを殺すだろうとなんとなくずっと思っていた、だから驚きは薄かったはずだけど

これまで生きてきて、電車内で床にへたり込みオエオエ言いながら涙と鼻水を大量に出している人間は見たことがない
そんなもの同じ車両にいたらこわすぎる

そして実家についた
父親はもういなくて警察が来ていた、わたしの異常な様子を見て母親と妹はかなり驚いていた、わたしは本当に父親を嫌っていたし、本当に父親に嫌われていたから
嗚咽号泣はその日の夜中まで止まらなかった

翌朝、わたしは笑いが止まらなくなってしまった
息がちゃんとできなくなるくらいに笑い転げ続けた、2日間
寝ることもできなかった
それを見ていた母親と妹はまた驚きながら時々つられて一緒に笑っていた
葬式のプラン決めなどで葬儀場に行かなければならなかった、我慢しようとは試みたが最中もずっと笑いは止まらなかった
本当に最低だと思われるだろう…葬儀会社の方がエンバーミングを施された父親を見せてくれたとき、わたしは爆笑してしまった
父親の顔は今まで見てきた顔と違った、穏やかな顔をしているところを初めて見た、すべてから解放されて楽になったんだろう、そんな顔だった
そのこともおかしくて、もうなんかどうしたらいいのかわからなかった、笑いが止められない

ピタリと笑いが止んだ
今度は異常な眠気で起きていられなくなった
異常な状態に限界がきて電池がなくなった、そんな感じだろう、と思いながら、頭をガックガクさせて葬式に出た
どう見られているとか考える余地もないくらい眠い、考えられたところで目が覚める訳でもない、式場の床に転がって寝てしまいたかった

数日し、通常運行、わたしは普通の状態に戻った
こんなことってあるんだなと思った、多くの人を嫌な気持ちにさせたかもしれない、やっと申し訳なく思う余裕ができた


存在を忘れてしまうような人間が亡くなって脳が壊れるくらいだから、大切なひとや一緒に暮らしているねこたちを失ったとき自分はどうなってしまうんだろう

同時に父親はなんのために存在していたんだろうと

一応、無断欠勤をして家の電話線を抜くなどの奇行をしながらも会社はクビにはならず無事に家のローンは返済が終わっていた、そもそも公務員を辞めたわたしからすれば民間の企業に死ぬまで勤められたこともすごい、だって父親もずっと頭が壊れていた

でも、それだけだった
生きるとか死んだとかなんなんだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?