お金をどんな風に使っているか

またまたお金の話。家計とは別の角度で。

彼のマネーリテラシーには本当に目を見張るものがある。私は金遣いが荒い自覚があるので、私のお金の使い方って彼からどう見えてるんだろう?と思い聞いてみた。

「場当たり的なお金の使い方をするなぁ、と思ってました。自分は、
買えるものがある→欲しい→買う
ってステップだけど、なつみさんは、
買えるものがある→買う
のステップに見えます。一つステップ飛ばしてるんですよね。あと、先のことを考えずに買っているなぁって思います」

全てに反論できなかったし「場当たり的」という言葉が私に似合いすぎた衝撃で言葉が出なかった。場当たり的…。確かに…。とりあえず「あーーーーーーーーーー」と返しておいた。泣いてない。

そもそも、どういう場面でお金を使うことが多いか?という話になった。
外食を例にとると、彼は、自分で作るより、外で食べる方が美味しいものが食べられる、と思ったときに外で食べたくなる、と言っていた。
まず、家にある食材を思い浮かべて、自分が晩御飯らしいものが作れると思ったら外食の選択は消えるらしい。家に葉ものしかない、肉しかない、納豆しかないから朝御飯みたいになる、という、外で食べた方がよりよい晩御飯になるという判断に基づき、外食をするかを決める。

このことから分かるのは、彼は、自炊を軸に置いてから、外食を選択するかを考えている、と言うこと。

対して私は、「外食をしたい」と思ったときに即、外で食べようとする傾向がある。そのとき、家にどんな食材があるかはもちろん、自炊の文字が頭をよぎることはない。「あ、外食したい」と思ったらすぐに食べようとする。
これが彼の言った、「買えるものがある→買う」の私のステップには「欲しい」が抜けている、という意味なんだろうと思う。

彼は、「でも」と付け足した。「俺はなつみさんの気持ちが分からないわけではないです。俺にも後先を考えずにお金を使う場面はあります。それが、飲みに行ったときですね」


彼いわく、人と飲みに行くと気が大きくなって、今が楽しければ明日のことはいいや、という気持ちになり、お酒を飲みまくり、翌日に後悔する、ということは多々あるとのこと。よく聞く話でもある。

しかし、冷静に考えると。

「つまり、あなたが酔っぱらったときと同じ判断力で、私は普段、お金を使っているということ…?」と聞いたら「…そういうことになりますね」と笑いながら返ってきた。笑い事ではない。

私はシラフのお金の使い方を知らず、酔っぱらった彼の状態の判断力でずーーーーーーーっと生きてきたらしい。死んでいてもおかしくない。頭がトチ狂っている。シラフとは。お金とは。


他にも、彼と私は自分にお金を使う、という部分の価値観がすごく違う。彼は、自分へのご褒美のような、自分のためだけのものを買わない傾向がある。私は自分へのご褒美は昔からめちゃくちゃ多い。特にお菓子。

これは、自己肯定感(で合っているのか分からないけど)の違いなのでは、という話になった。

彼は自分に興味がない。他人のためにお金は使っても、自分にはお金をかける価値がない、と思っていたんじゃないかと思う。バックパッカーとして旅に出て、ほとんどのモノは、無くても生きていけるし、という思いも多分に影響していると思うけど、自分のためにお金を使う気がないというのは、私から見ると自分を大切にしていないような気がした。

私は自分のためにはお金を使う。自分に投資すれば、将来リターンを得られる、と、自分で自分を信じる気持ちは、肯定感なんじゃないかと思うのだけど。大袈裟に言えば、こんなに頑張った私には、相当の褒美を受けとる権利がある、とも思っている。それが、自分へのご褒美、という散財に近いお金の使い方に繋がっているという話。自分に甘い。激甘。

以前、彼の自己肯定感の低さを一つ一つ紐解いてあーだねこーだねと話していたけど、改めるべきは私のマネーリテラシーの低さであり、でかめのブーメランが返ってきた。自己肯定感崇拝神話はこれにて崩落。お疲れさまでした。


一つの結論として、私はお金を貯める素質は無いということが分かった。あと、ギャンブルに手を出したら依存症まっしぐらの素質があるということ。よく結婚したよな彼。

自己肯定感のことはもっと深く彼と話したのだけど、それはまた追々。

稼いだお金は、彼に管理してもらうようにします。アーメン。

不憫な旦那さんに全額寄付します。