読書感想『ダブルマザー』辻堂 ゆめ
うだるような真夏日に、一人の女性が列車に飛び込んで死んだ。
彼女の持っていた所持品により、彼女は『馬淵鈴』であると警察は判断し、彼女の遺体を母親である馬淵温子に引き渡した。
彼女の葬儀をしましたものの鈴の死を受け止めきれていない温子は、彼女が死んだその日に持っていたカバンの中から見覚えのない財布とスマホを見つける。
鈴のものではないそれらは、どうやら『柳島詩音』という音大生のものらしい。
詩音に返却するべく連絡を取ろうとしたが、詩音には繋がらず、代わりに彼女の母がそれらを引き