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雑感:マスクはパンツ?

 どうも!おはようございますからこんばんわ!まで。

 新型コロナウイルスを契機に、感染予防策としてマスクをつける事を推奨する動きになりましたね。政府も政府広報としてこういうCMを流しています。

 有識者の中には、マスクはパンツだ。と言ったりする方もいるようです(参照: https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/11/20/kiji/20201120s00041000163000c.html ) が、今回はこれについて書いてみたいと思います。

1.マスクはもはや『顔パンツ』?

 12月6日配信の中国新聞デジタルで、衝撃的なタイトルの記事を見つけました。

「残念な顔」と思われたくない コロナ禍でマスク外せない若者続出 「もはや『顔パンツ』」の声も

 記事によりますと、「マスク姿だと2割増しで美人に見える。外して幻滅されたくないんですよね。『残念な顔』とか思われたら嫌じゃないですか」。という方や,コロナ禍が始まってから入社。社内でマスクを外す機会がないまま、もうすぐ2年たつ。多くの同僚の顔を知らず、「マスクの下はこんな感じかな」と勝手に理想をつくり上げている。ふとした拍子に見えた上司の顔が「想像と違う」と驚くこともあり、自分も「同じことを思われているかも…」と不安になる。という方,デートで食事をすると、口元を見られるのが恥ずかしくて、味を楽しめない。「ノーマスクだと下着なしで外出しているようで落ち着かない」という方もいたり等、マスクの着用が社会に馴染む過程において付けないと下着を着ていない、つまりパンツを履いていないような感覚を覚える人がいるとの事です。

 また、記事内で紹介されていた情報インフラ運営のプラネットのマスクに関する意識調査によると、回答者4千人のうち7割が条件付きで「コロナ禍が落ち着いても着用する」と答えた他、「自分はコロナ禍以前と比べて気を使わなくなったので、他人もきちんとしていなくても構わないと思う」と答えた人は女性で約22%で「自分はコロナ禍以前から気をつけているので、他人もきちんとするべきだと思う」と答えた女性約25%と大差がありませんでした。これもマスクがパンツのような感覚で、本来は見た目上処理をしなければならない部分をしなくても良いという意識が世の中に浸透したのかな?と思いますが、女性の皆さんどうですか?。

2.万能説は本当なの?

 ライターの中川淳一郎氏は、マスクの着用必須という空気が日本社会を覆い始めようとしていた頃からマスクの着用に反対&疑問を呈していました。中川氏が現代ビジネスに寄稿しました「日本を覆う「マスク信仰」このエビデンスなき“おまじない”とどう向き合うべきか」の中で、2021年6月12日に配信された北國新聞DIGITAL内に挙がっていた金沢市の調査を引用して、次のように指摘しています。

何ともツッコミどころの多すぎる調査だが、「濃厚接触者」の定義は「マスクなしで1m以内の距離で15分接触」だから、本来「96.4%」を超える「100%」であるべきだろう。なんで「マスクを付けて会話して感染させた」人まで濃厚接触者認定なのか、まったくよく分からない。

 厚生労働省(国・政府)が発表している濃厚接触者の定義の原則によると、□陽性者と同居している人陽性者と長時間接触した人(車内、航空機内などを含む。機内は国際線では陽性者の前後2列以内の列に搭乗していた人、国内線では周囲2m以内に搭乗していた人が原則)適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた人陽性者の気道分泌液や体液などの汚染物質に直接触れた可能性が高い人マスクなしで陽性者と1m以内で15分以上接触があった人 という事を考えると、是が非でもマスクは有能なんだぜ!と言いたくて言いたくて震えているのかもしれませんね(笑)。

 また、マスクの着用が義務化されていたアメリカフロリダ州の保健局(Florida Department of Health)が発表した統計によると、フロリダ州内の新型コロナウイルスに関連する子どもの死亡者数がわずか1カ月で2倍以上になった(参照: https://www.businessinsider.jp/post-242161 )とのことです。

 上記の画像は、厚生労働省のHPで公開されている新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)の中で、マスクの効果を東京大学医学研究所のデータを基に内閣官房が作成した図となりますが、これを見てもあくまでも感染の確立を減らすことができるということだけで、マスクが万能なのか?と吹聴することに疑問を呈する必要があると思います。

3.専門家は全ての専門家ではない

 政治社会学者の堀内進之介氏は、著書で次の事を述べています。(引用:『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』pp208)

議論で他人を論破するよりも、その人が何をしたいと考えているのか、彼自身が自分のしたいことを知らない場合は、それについて考えることをうながした方が生産的だ。

 本来マスクを付けるか付けないかはその人本人の意思や考え方に即した判断を認めた方が生産的ではあるけど、専門家という肩書で紹介される人が発する一言一言は、受け手側が持っている情報が少ない場合、おぉ!と思うかもしれません。しかし、弁護士という資格を持って専門家と名乗っている人が刑事弁護や相続,著作権といったように、全ての法律問題に対して専門というわけではないように、感染症の専門家と言っても新たに表れた新型コロナウイルスの専門家は最初の感染者が出た当初は誰もいません。だからこそ、専門家が発することの1つ1つは振り返りがとても大切で、それを信じ込んだ結果としてマスクがパンツとさして変わらない感覚になったのではないかと私は想っています。

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