就職・就労と潰瘍性大腸炎

 前回の記事で書いた潰瘍性大腸炎が学生時代に発症して良かったのかもしれない。という発言は今回の題名にもある就職・就労と大きく結び付くところ。
私は16歳の時に発症した為、勿論社会人になる時には病気との付き合い方、悪化の仕方など、だいたいの病気の変化や状況を理解した上で働き始められた。
もしもこれが社会人になってから発症したら、簡単には仕事は休めない、周りに理解してもらうのも友人とは違い、会社には多種多様な人がいる為全てを理解してもらうことは難しいだろう。
そうなると病気に適してない就労環境にとどまらなければならなくなってしまう。悪化に拍車をかける可能性も高くなる。

私は演奏家という少し特殊な職業なので結果的に就職活動という形ではなく1つ1つの仕事を積み重ねて、屋号をとり、いわゆるフリーランスとしてサラリーマン位の収入を得て生活ができる状態になった。
その為通院や治療もある程度時間の都合がサラリーマンよりきく。
しかし失業手当などはない為、病気が悪化し実働がなければ収入もゼロ。なので同年代のサラリーマンと同じように稼ぐには月2~3日休日があれば良い方だ。
それでも周りからの目なども考えると、この病気と付き合いながら生活して行くためには正解な働き方だったと思っている。
自営業、会社員どちらを選んでもメリット、デメリットはあるが、一番大切なことは自分の病気を認めながら、どうしたら病気をもちながら働けるかを考えることだと思う。
私は自分の病気を認める事に本当に時間がかかった。もしかすると今でも認めていない部分もあると思う。それは仕事の面でも健常者と同じように出来ると証明したいとつい思ってしまうからだ。
〈病気と付き合いながら働く〉
よく聞く言葉だが本当に難しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?