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matou

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東京とロンドンに其々住む20代女子がゆるりと綴る交換日記。美術に触れたとか、四季を感じたとか、刹那的なのとかなんでも。
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#交換日記

自己理解が乏しい人間の吐露

あけてしまいました、2020。ずっと頭にあるのに、なかなかmatouを書けていなかったのですが、結局いつもどおりつれづれなるままにまずは書き出そうと思い手を動かしています。 文字が滑る現象とその顛末妄言・戯言の類だと分類してほしいのですが、今回はお二人に出会う前の前職退職時の話をしたいなと思います。まえ少しおゆちゃんには話したのですが、むしろその話せたという事実が実在たらしめたと思い、今回は書き出しています。 前職をやめるとき、表向きには「区切りがついたから」「自分がやり

行動と思想のバランス

おゆちゃんからの日記が届いてからもう季節が2つ進んでいるようで驚いています。毎回お元気ですか?からはじめてしまう遅筆だけれど、お二人宛となると妙に緊張しつつ一方で話したいことが溢れて来るから不思議です。 ベッドに張り付こうとする彼女と起き上がる私私の行動は社会と周りからの視線を意識しています。 私はそれらに敏感で臆病なので、少しでも外れるような動きはしません。 一方で、私の思想はすごく自由です。ただ自由すぎると周りから不安視されるので良識の範囲を超える思想を”彼女”と呼び

「異国で異邦人として生きることを恐れない」と書いた2019年をロンドンで振り返る

書いては消してをもう2回。下書きのまま置いてけぼりにした文字数はゆうに6,000字を超えている。後戻りし放題のパソコンで文字を打つときは手書きのそれと違うせいか、書いても書いても中身が詰まってこないことがある。 2人とも息災でした?ロンドンはすっかり寒い、暗い、永いの三重苦の冬になりました。 異邦人として過ごすロンドン 〰 いきなりですが、師走ということで。そういえば今年の初めにブログにこんな目標を書いていまして。 異国で異邦人として生きることを恐れない、2019年とな

転がされてる、ころころと。それなのにこの心地よさは

季節はめぐり無事に結婚式や家族旅行等目まぐるしい非日常が終わりましたよ、お二人はお元気ですか? 以前碧ちゃんが東京に来た時、ドトールで語ったように自分がまさか結婚するなんて思わなかったし、指輪を買ったり、挙式をするなんて思いもよらなかったです。そういう形式の型にはめられることに対してひどく抵抗があった私がなんのはずみか転がりはじめ、あれよあれよと進んだ事の顛末と今の気持ちを2人にあてて綴らせてください。 ■リングはなぜリングなのか一緒にいる時間が心地よいならば、この関係を

6月のある晴れた朝に100パーセントの男性に出会うことについて

■元記事:http://midoritokioka.com/2019/06/onseeingthe100perfectmanonebeautifuljunemorning/ とにかく科白は「昔々」で始まり、「悲しい話だと思いませんか」で終わるその人は昔、何歳だかの誕生日に〈最高のプレゼント〉をくれた。 「くれた」という表現は些か誤解があるからバックスペースを3回押したあとで「受け取った」と打ち直すのが正しいのかもしれない。ただそのシチュエーションは重要でないから「受け取っ

偏見に嫌悪する

ながらく交換できてなくてごめんw 懲りずに改めてよろしくお願いします。 マガジンタイトル「matou」、色々と吐露してしまうネーミングよね。 今回は自分を見失ってしまった私の、漏れだすような気持ちをつらつらと書かせてください。 ■biological kid’sきっかけは、たぶんこの事件。5月に2週間ほど、Seattleに行ったときのこと。事件に進む前に、まず舞台であるSeattleについても話させてください。 2010年からの約1年、当時20才だった私が住む場所として

本屋を街に溶かすゲーム

自転車での移動が楽しい気候が続き嬉しい毎日です。 つい気持ちいいから、遠回りをしたり通ったことのない路を走ったりしています。 ふたりはどう?最近、孤独を愛せてる? by 碧ちゃん 走行中の最近のブームは、「本屋を街に溶かす」こと。 碧ちゃんにこの質問をもらい思い浮かんだこのゲームを今回はご紹介しようかと思います。 <ルール> メインの業種にプラスして本が販売できる世界になったら、この店はどの本を販売するか。を妄想するだけ。 例えば、、、 表参道にある役者の稽古場。いつ

平成最後をアーカイブしませんか?

電話、この前ありがとう。 平成生まれが、平成最後の夏何か作るなんてちょっと良くないですか? 二人の世界は私と違う視点で見ていると思うので、明日の話し合いで、少しここがお話できたら嬉しいです。(by oyu) おゆちゃんがせっかく議題提案していたのに、他の話が盛り上がって全く話し合えずでしたね。でも2人との電話ででた、「チームラボは小室哲哉」だから。って名言が忘れられないくらいツボに入ってます。 時代とともに変わる存在と時代を象徴するアイコン 現在いたるところで宣伝され

なりたいのは〈軽妙洒脱〉じゃなかったと、気づいてしまった夏の夕暮れ

『xxxHOLiC』は未読だけれど同作者の『CCさくら』TVアニメが終了してしまって悲しい昨今です。そして世界線といえば『シュタインズゲート』が久しぶりに放映してるね。 物語に浸ったり日々選択を繰り返していると、現時点での自分じゃなかった “なっていたかもしれない無数の自分” を突如考えたりする?わたしは、粒子と粒子のぶつかる確率で成り立つ不安定な「いま」のことまで想っちゃう。“なれなかった無数の自分” を捨ててまで「いま」を最大限生きてあげられてるのかな、と。 さて、エ

紫陽花という字面が好き

東京、梅雨入り!だけど雨があまり降っていない。 『xxxHOLiC』という漫画知っているかな。 漫画の中で、紫陽花の色が埋まっているものによって変色しているシーンがあって。おかげで紫陽花にはリトマス紙のイメージがついて、赤っぽい色だと何か埋まっているのではとドキドキする。 とっきーとおゆちゃんが花が「朽ちていくことも美として捉えられる時代」について、メッセンジャーでやりとりしていたのを横目に、私は紫陽花は褪せていく姿も目に止まって日々に溶け込んでいく気がしていくな、なんて思っ

「matou」と軽妙洒脱でいたい日常について(祝・マガジンタイトル決定)

カツだって衣(ころも)をmatou(まとう)のです。 さ、二人の声を久しぶりに聴いた後にどういうか無性に日本食が食べたくなりました。ということで、食べたこともなかったカツカレーと言うものを注文してみました。(この書き出しは二人とグループ通話をしたその日に書いています) 二人と通話をしていた場所は、Covent Garden駅からほど近くのCOSTAというチェーンカフェ。どうやら近くに美味しい日本食料理屋さんがあると聞きつけ、20分ほど歩いて中華街の手前にある「Misato

空は鼠色、恋は桃色。あるいは、じぶんの “好き” がだれかの「それ」だった場合

二巡目だ。サクッと書きます。 【其ノ1】「ひたすら柔らかく、時々ピリッとトゲもあることば」で、まずは倫敦余談便りを(2018/04/18) “クラス格差のないディストピア” という名の憩いの場考えすぎると書くことへの足枷になるので一旦置いておくとして、お二人はSNSの目的意識や解釈についてどう思う?(東京都・おゆさん) 最近持っているSNSに対する印象はこれ(見出し)かな?人類総編集者(発信)時代と言われて久しいけれど、SNSはあくまで万人が憩う場だと思っている。オフラ