碧(みどり)

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碧(みどり)

Comms@☁︎ | #BlancarteLetter author, art enthusiast | Formerly London | Component: ✍️📚🦪🎨☕️🍸🛫🌍💐🐏 http://midoritokioka.com

マガジン

  • matou

    • 29本

    東京とロンドンに其々住む20代女子がゆるりと綴る交換日記。美術に触れたとか、四季を感じたとか、刹那的なのとかなんでも。

最近の記事

欲しいものは欲しいと云った方が勝ち

松の内は江戸時代までは15日程度までとのことだったので、考え方によってはまだ言っても良いようです。「あけましておめでとう」!   おゆちゃんは自然の風に吹かれている時分でしょうか。そして若葉ちゃん、近況をどうも有り難う。どうか無理なく。わたしの方は10月からの職場も試行錯誤しながら淡々と愉しくWFH(Working from home)に勤しむ日々です。今年のResolutionsについてはBlancarte Letterで購読者の方々にお送りしようと思ってます。 明日

    • あこがれを搾取する。あるNYブランドによるアンバサダーメール詐欺(CHIC NYC RUNWAY)

      ■元記事はこちら: https://midoritokioka.com/2020/07/scam-chicnycrunway/ アンバサダーとしてブランドと仕事をする───、その役割を夢みる人はどのくらいいるだろう。 少なくないと思うのは、その夢を利用する人もまた、一定数いるからだ。 この投稿はタイトル通りの内容で、つい先日わたしが出会した事例である。どうも日本ではあまり出会うことの少ない事例でこれから挙げる企業についての日本語の記事も皆無だったことから備忘録までに記載

      • 前に進んでいる、という感覚

        アルコール中毒 a.k.a アル中を指す英単語 alcoholic から抽出された接尾語 -aholic; ァホリック。嗚呼と思ったけれどまあよかった。買い物中毒を表す shopaholic も例外ではない。本帰国に堰を切られたかように買い物をしている。やれDiorだ、やれSKIIだ、やれCLARINSだ。ぽちぽち。画面のバケツに入っていくのは終始スキンケアプロダクトだった。ぽちぽち。接尾にある ァホリック がぐわんと響き、仕舞いに致命的な響きに聞こえてくる。ショッッッパ「ァ

        • 「異国で異邦人として生きることを恐れない」と書いた2019年をロンドンで振り返る

          書いては消してをもう2回。下書きのまま置いてけぼりにした文字数はゆうに6,000字を超えている。後戻りし放題のパソコンで文字を打つときは手書きのそれと違うせいか、書いても書いても中身が詰まってこないことがある。 2人とも息災でした?ロンドンはすっかり寒い、暗い、永いの三重苦の冬になりました。 異邦人として過ごすロンドン 〰 いきなりですが、師走ということで。そういえば今年の初めにブログにこんな目標を書いていまして。 異国で異邦人として生きることを恐れない、2019年とな

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        記事

          6月のある晴れた朝に100パーセントの男性に出会うことについて

          ■元記事:http://midoritokioka.com/2019/06/onseeingthe100perfectmanonebeautifuljunemorning/ とにかく科白は「昔々」で始まり、「悲しい話だと思いませんか」で終わるその人は昔、何歳だかの誕生日に〈最高のプレゼント〉をくれた。 「くれた」という表現は些か誤解があるからバックスペースを3回押したあとで「受け取った」と打ち直すのが正しいのかもしれない。ただそのシチュエーションは重要でないから「受け取っ

          6月のある晴れた朝に100パーセントの男性に出会うことについて

          獣ゆく細道への形而上的あこがれ

          ふたりからの日記(もはや月記?)を待つあいだ、倫敦は景色が変わりました。白くなったよ。朝と晩の気温は5度まで下がり、白藍が占める空のもと、日向と日陰の境が曖昧になった。「日向を歩けばブリティッシュ」「日陰を歩けばスパニッシュ」ーーー、窓を眺めてそんな区別をつけることももう難しくなりました。 大事な人は日本へと戻っていき、気づけばわたしはいちにちを太陽よりも先に始めるようになりました。 6.00am(気づけばコロンの代わりにピリオドを使うようになったのも倫敦に来てからだ)。

          獣ゆく細道への形而上的あこがれ

          「君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い」

          いつまで「平成、平成」と言ってるの?と、素朴な疑問を感じています。(これについては後半に。批判的に誤解がないことを願う!) 知の熱中症を患った、若葉ちゃん少しは収まったかな?予防には水分・塩分補給、そして発症後は安全な環境下での療養に限ります。 松本隆先生について補足しておくと、両刀遣いの稀有な存在に昇華されているという点。時代性を察し、うねりを生み、色を残し、そして次の時代性を察し、またうねりを生み、そして色を残すを繰り返す。加えて同時代におけるレンジの広さ。 松田聖

          「君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い」

          女の子の救世主を喪った、渇いた夏のはじまりに(真友ジーン.そして、真友ちゃんへ)

          四半世紀前のモノクロの光景シンガーソングライターの尾崎豊が26歳で命を絶った当時、その参列者で護国寺界隈は埋め尽くされた。護国寺を起点にサンシャインシティから江戸川橋を超える3.5キロの長蛇の列。1992年4月30日、最終的に4万人近くがその死を偲んだ、まだ肌寒い雨降る日のことだ。 かき分けねばすすめない大勢の人たちの脇をたまたま車で通りすぎたわたしの母は、なにごとかと驚き初めて「オザキユタカ」を知ったという。ロンドンから東京に戻って半年ばかり。知らなかったとしても致し方あ

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          なりたいのは〈軽妙洒脱〉じゃなかったと、気づいてしまった夏の夕暮れ

          『xxxHOLiC』は未読だけれど同作者の『CCさくら』TVアニメが終了してしまって悲しい昨今です。そして世界線といえば『シュタインズゲート』が久しぶりに放映してるね。 物語に浸ったり日々選択を繰り返していると、現時点での自分じゃなかった “なっていたかもしれない無数の自分” を突如考えたりする?わたしは、粒子と粒子のぶつかる確率で成り立つ不安定な「いま」のことまで想っちゃう。“なれなかった無数の自分” を捨ててまで「いま」を最大限生きてあげられてるのかな、と。 さて、エ

          なりたいのは〈軽妙洒脱〉じゃなかったと、気づいてしまった夏の夕暮れ

          「matou」と軽妙洒脱でいたい日常について(祝・マガジンタイトル決定)

          カツだって衣(ころも)をmatou(まとう)のです。 さ、二人の声を久しぶりに聴いた後にどういうか無性に日本食が食べたくなりました。ということで、食べたこともなかったカツカレーと言うものを注文してみました。(この書き出しは二人とグループ通話をしたその日に書いています) 二人と通話をしていた場所は、Covent Garden駅からほど近くのCOSTAというチェーンカフェ。どうやら近くに美味しい日本食料理屋さんがあると聞きつけ、20分ほど歩いて中華街の手前にある「Misato

          「matou」と軽妙洒脱でいたい日常について(祝・マガジンタイトル決定)

          空は鼠色、恋は桃色。あるいは、じぶんの “好き” がだれかの「それ」だった場合

          二巡目だ。サクッと書きます。 【其ノ1】「ひたすら柔らかく、時々ピリッとトゲもあることば」で、まずは倫敦余談便りを(2018/04/18) “クラス格差のないディストピア” という名の憩いの場考えすぎると書くことへの足枷になるので一旦置いておくとして、お二人はSNSの目的意識や解釈についてどう思う?(東京都・おゆさん) 最近持っているSNSに対する印象はこれ(見出し)かな?人類総編集者(発信)時代と言われて久しいけれど、SNSはあくまで万人が憩う場だと思っている。オフラ

          空は鼠色、恋は桃色。あるいは、じぶんの “好き” がだれかの「それ」だった場合

          「ひたすら柔らかく、時々ピリッとトゲもあることば」で、まずは倫敦余談便りを

          若葉ちゃんありがとう〜。さっき決めて即ローンチするスピード感、大好き。 これを書いているのは倫敦のウェストサイド、Earls Courtにあるホテルのとある一室。いつも間違えて予約しちゃうツインベッドを持て余して、部屋の角机で書き書きしています。倫敦はただいまお昼の3時を周ったところ。 今日はこっちに来てから初めていちにちパソコン作業してる。日本にいる時は仕事=パソコンだったから、しばらく触っていなかった時間はまるで夢の中を浮遊しているみたい。 そう、「東京の碧は死んだ

          「ひたすら柔らかく、時々ピリッとトゲもあることば」で、まずは倫敦余談便りを