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【青春18切符】岡山への旅2日目

旅の2日目。

目が覚めたのは7時ごろだった。途中4時ごろにも目覚めたけれど、2度寝した。朝は大浴場が混んでいるので、先に朝食を食べに行った。朝食ブッフェは迷ってしまうほど、たくさん並んでいてそれを見るだけでテンションが上がる。

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そして、コーヒーを部屋に持って帰ってゆっくりと過ごした。お風呂の時間の終わるギリギリにお風呂に行って最後の入浴。幸せすぎる。

ようやく元気になってきたのを感じる。「今ならなんでもできるわ!」って思ったところで出発。山陽本線で岡山駅から福山駅に向かう。

岡山から福山へ

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いよいよ遠くに来たなあという感じがする。ここは広島県。ここから府中方面へ向かう福塩線に乗って、新市駅まで行く。

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ホームからは福山城が見えた。時間があったので、自動販売機であたたかいお茶を買い、福山駅にもあった「さんすて」の「おにぎり奉行」という店でおにぎりを買う。途中で食べるためだ。

向かうは備後国一ノ宮である吉備津神社だ。福塩線はまたもワンマン電車で地元の人たちをのせてゆっくりと進む。冬休みなのか、私服の中学生と思われる子たちがたくさん乗っていた。

備後国一宮吉備津神社

新市駅までは1時間ほど。そこから山の方向に向かって30分ほど歩く。

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すると鳥居が見えてハッとする。このハッが強ければ強いほどパワーがある気がする。

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朱塗りの本殿は残念ながらその全貌を見ることはできなかったけれど、そこから溢れ出すパワーのようなものは感じることができたと思う。御朱印も社務所でいただくことができた。

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うまく撮影できなかったけれど、ここにはも猿、雉、犬をひきつれた桃太郎の像がある。やはり吉備津神社といえば桃太郎なのだ。

雨がちらついてきたので、境内の屋根のあるベンチで昼ご飯にする。

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右が肉味噌で左が高菜ちりめんである。自分の生活圏でなかなか食べられないものを選んだ。誰もいない年末の雨の神社で四十路の女が一人おにぎりを頬張るというのは、なかなかシュールだった。

食べ終わったら雨も小降りになってきたので、備後国のもうひとつの神社に向けて歩き出す。

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知らない街の川沿いを歩いた。旅情たっぷりと言いたいところだけど、川にはゴミがいっぱい捨てられてあって、カラスがそれをついばんでいた。手前の住宅地は古民家があるかと思えば、ダイ○ハウスがたてたようなおもちゃのような家もあった。川の向こう岸にはお墓があって、そこを白い乗用車が遅くはないスピードで飛ばしていった。歩いている人は私だけだった。山に囲まれ、ゆっくりと流れる川は雄大な自然のようで、どこか人間に気を使っているようなよそよそしさがあった。自然と人工的なもの、生者と死者、ローカルなものとグローバルなもの、そんなものが混じりあったものが今の日本の地方だと感じた。

考え事をしていたら、備後国一宮素盞嗚神社に到着した。御祭神はもちろん素盞嗚尊(スサノオノミコト)だ。

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この神社に入った時、どこか懐かしさを感じた。自分が育った集落の神社によく似ていたからだ。神社の裏に児童公園があったのがその類似ポイントだった。わたしは神社の裏の児童公園でよく遊んだ。

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拝殿でも、「柱とり」という遊びをしたものだ。

懐かしさを感じながら歩いていると女性が「シャッターを押してもらえますか」と来た。快諾し、少し話した。この辺りの神社を暇つぶしに回っているようだった。吉備津神社は遠いからやめたほうがいいと伝えたら「鞆の浦の方に行く」と言っていた。

また雨がぱらついてきたので、駅に向かった。駅はすぐそこだった。

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なんとも言えない駅だった。

コンクリート打ちっぱなしでオシャレなんだが、経費がなかったのか、また小さくて、こじんまりとしているのか、公衆便所みたいなのか、とにかく「こんな駅舎もアリなんだ」と言わずにはいられない。しかし、駅としての機能はしっかりとあり、3人座れる椅子があり、券売機もあった。20分程して電車がきたので福山駅まで帰った。

福山から岡山駅まで行こうと思ったら、相生行きだった。「おお、これで相生まで帰れる」と思ったが、お土産も買っていないし、もう一度「さんすて」にも行きたい。というので、岡山で下車。お腹が空いたので博多ラーメンを食べる。昨日焼肉を食べたのと同じレストラン街だ。

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岡山で博多ラーメン。それからお土産。もちろん、廣栄堂のきびだんごと岡山のクラフトビール。娘たちはきびだんごが好きなのだ。五味太郎さんの絵のパッケージも魅力なのだろう。

お土産と腹ごしらえを済ませ、いよいよ京都に帰る。来た時の山陽本線とは違う、赤穂線を帰る。岡山から日生などの海沿いを通って播州赤穂まで行くローカル線だ。播州赤穂まで行けば、新快速がある。それに乗れば帰れる。

播州赤穂までは1時間あまりの旅だった。最初は混んでいた車内もすぐに人が少なくなり、最後は数人となった。

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播州赤穂について、駅の案内板で「新快速野洲行き」の文字を見たとき、妙に安心してしまった。

何度もその名前を聞いたけど、一度も来たことのない駅だった「播州赤穂」。忠臣蔵の赤穂浪士の故郷でもあり、温泉地でもあるのでまたぜひ行ってみたいと思う。

そして驚いたことに、播州赤穂から姫路までがこれまた遠かった。40分くらいかかったと思う。普段乗っている、京都ー大阪間なんて、あの電車のほんの一部分なのだということがわかった。

今回の旅ではいろんなことを感じた。そして感じたことを言葉に残そうと努め、スマホにメモをとりつづけた。そしたらこんなに長い記事になってしまった。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。また、旅の記事を書きたいと思います。

では、また!

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日本語教師でライターが日常をみつめるエッセイです。思春期子育て、仕事、生き方などについて書きます。

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