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新卒の最終面接官をしていて思うこと

新卒の最終面接のピークです。私も、週に3~4回は面接に駆り出されていて、「採用」「不採用」の最終判断をしています。

最終面接をするのはは3年目、これまで50人弱は面接してきました。未だにすごく難しいと感じます。

難しいポイント①活躍人材になれるかの見極めが難しい

見極めるポイントは、「入社後に活躍してもらえそうか」という一点です。これは、優秀か・否かというよりも、考え方がうちの会社に合っているかどうかが重要。

どんなに地頭が良く基礎能力が高くても、理念に共感できず同じ方向を向けなければ活躍は難しいんです。それは、当人はもちろん受け入れる周囲も不幸にしてしまいます。

逆に、今は能力が足りなくても(というか、学生さんだから今は足りなくて当たり前)考え方が合い社風になじめれば、その後数年かかっても活躍してくれる可能性が高いんですよね。

ここらへんの価値観は、「学生時代何を頑張りましたか?」なんていう表面的な質問だと全然わからないです。なぜなら、相手もバッチリ教科書的な
回答を用意しているから。

どんな経験をして何を感じてきたのか、幼少期から遡って丁寧に聞くようにしています。

難しいポイント②魅力づけが難しい

人材不足の時代です。「この学生さんスバらしい!ぜひうちに来ていただきたい!」と思ったところで、そんな素敵な方にはたくさんのオファーが来ているのが当たり前。

「うちはこんなところが素晴らしいよ」とPRしたって、相手には響きません。相手の人生にとって、新卒で経験するのにふさわしい場だと思ってもらわないといけないんです。

「あなたは、こんなところがいいけれど○○をもっと伸ばせると、今後もっと良いと思う。うちが最適な環境だよ」とか「○○を一緒に実現しようよ!」とか。高い給与と安定した福利厚生で釣れる時代ではない(というか、それ目的で入社しても続かない)ので、相手のメリットになる形に落としてオファーを出さないといけません。



そして、リクルートスーツを着て、型通りの質問をこなすだけだと
お互いに時間の無駄だなあと思います。うちは私服で面接OKなんですが、未だに半分以上の方がスーツです。個性がないので、短い時間で空いてのことがよくわからないんです。

素敵だなと思うのは、相手に配慮ができて自分の言葉で語れる方。そんな学生さんは引く引く手数多ですが、それでもうちに決めてくれた時はすごくうれしく感じます。

いずれにしろ、フレッシュで社会に対して希望であふれている学生のみなさんにはすごく元気をもらえます。明日も最終面接が1件あるので、お互いにとって素敵な出会いになると良いなと思います!

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