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僕達の決まり事

朝食は僕が作る。

特にそういったルールを決めたわけではないが、気付けばここ2年程はほぼ毎日僕が朝食を作っている。

奥さんは以前から朝にめっぽう弱く、子供が産まれてからは尚のこと早起きができない体になってしまった為、自然と僕が作るようになっていった。

ただ、作ると言っても

①パンを焼く
②目玉焼きを焼く
③キャベツの千切りorブロッコリーをレンチン
④コーヒーを淹れる

1週間に一度程、パンがおにぎり、目玉焼きが玉子焼きになるくらいで、ほとんどがこの4工程で終わる簡単なメニュー。

パンが多い理由も、

トースターで焼くだけで良いから簡単

という理由だけで、無類のパン好きで行きつけのパン屋さんがあるわけでもない。

洒落た朝食とは言えないものの、奥さんも娘も毎日残さず食べてくれる。


結婚して子供も産まれ、3人家族で日々を過ごしていく中で、こういった決まり事のようなことはいくつか増えたように思う。

中でも料理に関しては特に多く、品ごとに僕と奥さんのどちらが作るかが決まっているものがいくつもある。

僕担当
・餃子
・ハンバーグ
・お好み焼きやたこ焼などの粉物
・コロッケ

奥さん担当
・唐揚げ
・天ぷら
・ホワイトスープ
・焼き魚 

一部ではあるが、このように調理担当が決まっている。

その中でも僕のハンバーグと、奥さんの唐揚げに関しては、なぜかお互いに

最高の一品に仕上げる


という謎の探求心と向上心があり、毎回作る度に完成度を増している。

僕に関して言えば、最近は夜な夜な料理人の方のYouTubeを見て研究までしている。


しかも奥さんには内緒で。



ずっと一人暮らしをしていて、飲食店でバイト(鍋屋の為あまり調理はしないが)をしていたこともあり、料理自体に抵抗はまったくない。

むしろ割と好きな気持ちの方が強く、さらに作った料理を一緒に食べてくれる家族がいるということがより大きな意義を持たせてくれている。

そして、何よりも


うまっ!!


口に入れた瞬間に思考をも超え、
反射的に溢れ出てしまう驚きにも似たこのひとことがたまらないのだ。

この瞬間の幸福感は僕一人だけでは到底味わうことはできなかった。


そして作る度に

「やっぱりパパのハンバーグが一番美味しいわ〜」

そう言ってくれるのが本当に嬉しい。


僕に料理を作る楽しさを教えてくれてありがとう。

そして


「ママの作る唐揚げが一番美味しいよ」

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