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わたし的 くよくよを手放して前を向くメンタル術

とても個人的な話をします。
まぁいつもそうなんですけど。

私はそれはそれは嫌なことを引きずります。
平気で10年ぐらい引きずります。
ただ「覚えている」だけではなくて、ちゃんと「思い出して落ち込み」ます。
忘れればいいのにって、私でも思います。
でもそういうのって、忘れようとすればするほど意識に焼き付きます。
(最近はかなりマシになってきました。なんでだろ?今度分析してみようかな。)

そんなんだから、大学4年生の就職を控えた時期は杞憂がすごかったです。
「こんなメンタルで社会人なんてやっていけるのだろうか。社会人ってきっと毎日嫌なことがあるはず。いちいち引きずってたら身がもたない!」と。

どんなに心配しても就職を蹴る理由にはなりません。
予定通り就職しました。

でも就職した先で、素敵な人と言葉に出会います。
万人に響く言葉ではないかもしれませんが、私には革命でした。
私のメンタルを支えてくれました。

今日はそれを紹介します。

1.「上手にバカのふりをしろ」

社会人2年目のころだったと思います。
私の配属先にトップの営業成績で、本部に表彰されるレベルで数字を獲っている嘱託さんがいました。
当時40代後半の女性でした。

私とは業務内容がまったく違ったので、絡みはほとんどありませんでした。
挨拶を毎日するのと、たまの飲み会で少し話すくらいです。
その人は家庭があったので、飲み会は一次会で帰るし、本当に少ししか話せませんでした。

ですが、さすが人生の大先輩。そして業績トップ。
ほとんど絡みのない私のこともよく見てくれていて、ある日「わかさんだめよ。もっと上手にバカのふりができるようにならんと。ずっと一生懸命やときつくなるで。」と言われました。

雷ズギャーンでした。
不真面目になっても手を抜いてもいい。でも反感を買わないようにバカのふりをしろってことだと私は理解しました。

ミスして笑いながら謝る子が不思議でした。
そしてミスを指摘した方も「しっかりしてよ~笑」などと笑うのが不思議でした。

私はミスを指摘されると心臓がバクバクして顔がこわばって、冷や汗も出て、大層恐ろしいことをしたような状態になります。
相手に笑ってほしいと思いながら、私は笑うことなどもちろんできません。

だから、「できませぇ~ん」とか「わかりませぇ~ん」とか「間違えちゃった~」とか言えたら、上手にバカのふりができたら、きっと気が楽になると思いました。うまくできれば場を和ますことさえできると思いました。
私はよく真面目だと言われていたし、周りから一生懸命やっていると評価されていることは自覚していたので、ちょっとぐらいバカのフリをしても罰はあたらないだろうと、たくさんイメトレしました。

実はバカのフリはいまだに上手にできません。
バカみたいになっているときは素でバカです。
ただ、いざとなったらバカのフリで乗り切ればいいやという心持ちがあるだけで、失敗の不安が軽減され、挑戦ができるのです。


2.「死なんかったら大丈夫」

いまや私のモットーです。

これは、上司がくれた言葉です。

多分1年目。
当時の上司はとても仕事ができる人でした。
私が出会った「仕事ができる人トップ3」に入る人です。
超難関の国家資格を持っていました。調べてみたら合格率3~8%でした。
でも仕事一辺倒ではなく、大変ユーモラスで、飲み会が好きで、家族も大切にしている、そんな人でした。

ある日、私は大きめのミスをしてしまい、自分の力ではどうすることもできず、その上司にフォローしてもらいました。
ミスはいろいろしてきたのでどのミスかは忘れてしまいましたが、お客さんにいっしょに頭を下げてもらった記憶はあります。
自分がミスをしたことにももちろんへこみましたが、大好きな上司を巻き込んでしまったことが悲しくて情けなくて…
帰り際、上司に「今日はすみませんでした」と謝りました。

そうしたら、上司はきょとんとして「え?何が?」と言います。
私こそ「え?何が?」でした。
あなた、私のせいで頭下げされられたんよ?って感じでした。
「私のミスのせいで~」と説明したところ、
「そんなこと!?全然大したことじゃないやん!誰も死なんかったら大丈夫なんよ!!」と言われました。

これは目から鱗でした。
「そっか、確かに誰も死んでないしケガもしてない。大したことじゃないかも。」と、この私が、引きずり妖怪が思えたんです。
それ以降、ミスしたり怒られたり謝ったりで落ち込むことはあっても、最終的には「でも私もあの人もこの人も元気やしな。生きてりゃいろんなことがあるよね」と終えられるようになりました。

今でも、何年経っても嫌なことを完全に忘れ去ることはできないし、たまに思い出しては「あ゛~~~」となります。
でも、「死んでないからいっか」と早々に決着をつけられるようになりました。
記憶だけで何時間も落ち込める私にとっては大進歩です。


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