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今週の宙予報「人の気持ちは目には見えないけれど、見えなければないということではない」


『書いた文字は消しゴムで消せるけど、放った言葉は消せないんだよ。ひどい言葉は言われた人の心にずっと残る。だから言葉は大事にしなさい。』

これは小学生の頃に母から言われたこと。
当時は『いつものお小言』と思って聞き流していたが、今や私が繰り返し我が子に話して聞かせている。息子だって自分で体験してみなければこれがどれだけ大切なことかはわからないだろうけど、ここ数年の深刻な『ヘイト問題』の数々を思うと、つい言わずにはいられない。

今朝もまた心が痛むニュースを見ながらこの話のことを考えていたら、以前読んだ『人の感情』を図解した本のことをふと思い出した。私自身は人の感情を見たことがないので、それが実際にそういうものなのかどうかはよくわからなかったが、人間のネガティブな感情が放つ恐ろしい色と形にゾッとしたものだ。あんなのがいくつも突き刺さってきたら相当苦しく痛いと思う。。

その絵を思い出しながら落書きしているところにタイミングよく息子が近寄ってきので「人が人を妬んだり、憎しんだりする気持ちの波動を描いている」と伝えると、息子は面白がってこんな絵を描いてくれた。



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「この先っちょの赤い部分は正義。最初は正義なの。」

画像2

「でも、それが暴走するとこうなる。」

画像3

「これが暴走したのをやっつけてくれるやつ。」


息子によると、人が人を憎しむ気持ちは「最初は正義で始まる」が、それが暴走するとガギガギの矢印のような形になってしまうそう。この2枚目の絵を描きながら「これが刺さると死ぬこともあるからね」とも解説してくれた。

そして3枚目は、暴走したものをやっつけてくれるもの。これは人間ではなく細胞だそうだが、興味深いのは頭に水星の神とされているヘルメスの翼のようなものが書き添えられているところ。こじつけてみれば、水星は言葉やコミュニケーションを司る天体だし、自他を隔てる壁の役割もあるのでなかなか意味深。

水星が意味するところの『気持ちを表現する為のツールである言葉』は、正しく使えば正義の味方にもなる。しかし行き過ぎると、2枚目の絵のようになってしまう。子供はこういうことを感覚で知っているようだ。。



さてさて、この絵を紹介したのには理由があります。
水星が蟹座入りする5/29以降は、自分の心を表現することについて焦点が当たってくるのですが、夏至図ではさらに水星と月がミューチュアルレセプションの関係になることから、今年の夏はかなり盛んに『新たなコミュニケーション』や『SNSでの発信、受信の在り方』が見直しされていきます。

このため、対面でもオンラインでも、どうやれば相手と言葉だけでなく『心の部分』をうまく伝えあうことが出来るのかと試行錯誤することもあるでしょうし、他者の言葉から自身を守るための防衛策の練り直しも大事な時。また、人との関係を整理し直すという場面もありそうです。

人の気持ちは目には見えないけれど、見えなければないということではありません。それにこれからは回線を通して人の感情や思考が運ばれていく時代ですから、今まで見えていなかったものが見えすぎてしまうようになります。だからこそ、受ける側も、発信する側も言葉の取扱いは気を付けなければいけませんね。

PCがウイルス感染した恐れがある時にはコンセントやケーブルを抜くように、頭の中に有害なものが流れ込んできそうな時は、自分で自分のケーブルも抜いおきましょう。

それでは、今週も良き週になりますように!


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