見出し画像

双子座新月「どんなに時が経っても、飽きることのないものを大切に」

今日未明に双子座で新月が起こりました。
双子座といえば、カストル・ポルックスという2つの星が有名ですが、ポリネシアでは二つの星がこんな物語の主人公になっているそうです。

 南太平洋のタヒチ島から1000キロ離れたボラボラ島に大変仲の良い双子の兄弟が住んでいました。
二人はあまりにも仲が良く、他の子供とはまったく遊ばないので、「このままでは二人が立派な大人になれない」と心配した両親は一人を里子に出すことを決断。
この相談を聞いてしまった兄弟は二人で島から船で逃げだすことにしました。
その後、追いかけてきた母親に何度もつかまりそうになりながらタヒチ島まで逃げてきた二人は、島の高い山の中に隠れますが、とうとうこの隠れ家も母親に見つかってしまいます。 もう、逃れられないと知った兄弟は空に飛び上がり星となりました。
それが、カストル・ポルックスなのです。 

双子座というのは、これまでの世界から一歩外へと出て行くことで成長していくサインです。

今は、これまで以上に、外に出ることや、色々な人と会うことに不安やリスクもありますが、いつもの顔ぶれや慣れ親しんだ場所、愛着のある物に囲まれて過ごしているだけでは生きてはいけませんからね。

それに、外に出れば痛い思いをすることもあるし、色々な人と関われば疲れたり、ウイルスに感染してしまうことすらありますが、外の世界にはこれまでの自分には想像すら出来なかったような景色が広がっていて、それらたくさんの刺激に触れることで見識は大きく広がっていきます。
そうして選択肢や比較対象が増えることで、これまで大切にしていたものや、考えてきたことの良し悪しを改めて確認したり、自分にとってしっくりくる場所や人を見つけることもできるわけですから、いつも変わらないことを繰り返しているだけというのは実にもったいない。

この物語でも双子の兄弟が、親の決断から逃れるために島の外へと飛び出していきますが、両親が望んだのは子供が『成長』することでした。
最後は、二人が宙へと上がって星になってしまうことから悲話として伝えられているようですが、二人の意思と力で親元から飛び出したことによって、自分達が輝ける場所を見つけ、二人一緒にいられるようになったわけですから、見方によっては成長の物語とも言えます。

さて、今は双子座が強調されていますし、今日未明に双子座で新月を迎えたばかりですから、このご時世で、これまでの生活に飽きちゃった人も、厳しい状況過ぎて何も考えられなかった人も、「動き出したい!」「もう違うことをやりたい、やるしかない!」という感覚が芽生えやすい時です。

既に水星が双子座入りした5月中頃からは、やけに外に出たくなったり、人恋しさが強まったり、新境地を求める気持ちが高まっている人も多いと思いますが、せっかくの新月なので、ただ気晴らしするだけでなく『中長期的な視点で、これまでの自分の世界を一歩出るプラン』を立て、未来の予約をしてみることがお勧め。

また今は、過去を振り返って、自分はどんなことが好きで、何をしたかった人なのかを再確認することも大切な時なので、時が経っても、何が起きようとも、『飽きることのない自分の大切なもの』=『相棒』とは、双子の兄弟のようにしっかりと手を取り合っていきましょう。

それでは、良き新月の日になりますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?