いくつかのうちのひとつの夜

街灯が寂しく夜道を照らす中、ふわふわとした足取りで歩いている。早くあの部屋へ帰りたい。

無性に何もかもが嫌になってしまって、いつもなら断る飲み会に参加した夜。少し足りないものもあるけど、自棄っぱちになるまでの不幸とは縁遠い私の人生。本当は、いらだつ何かなんて、本当は存在していない。

はあっと酒臭い息を吐いたら、なんだか余計に嫌になってしまった。


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