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豊かな生活/相対性と比較

・豊かな生活

みなさん、
豊かな生活を送れているでしょうか?

おそらく、
日々の生活は
あまり豊かではないと思っている。
そういう人のほうが多いと思います。

ニュースって
怒りが強い内容の方が多いので
そう感じるだけかもしれませんけどね。

でも、
そう思うのも理由があります。

わたしたちが豊かな生活と言われて
想像をするもの。

現状の生活とそれが、
リンクをしていないからです。

だいたいの人は
海外や、
昔の人に比べたら
圧倒的に豊かな生活を
送っています。

けれどもGDPが上がって、
豊かになっていても
生活の満足度は、
上がっていないどころか
むしろ下がっているのが現状。

https://www.ishes.org/project/responsible_econ/happiness_econ/paradx_happiness.html

生活の豊かさ、
というものは

・物やお金がどれだけたくさんあるか

これだけでは決まらない、
と言えるでしょう。

もしそれだけで決まるのであれば、
昔の人はみんな不幸であったはずです。

昔よりも、
遥かにものにあふれていますからね。

しかし、
人々がみんな思っている、
想像している豊かさって

・宝くじあてた

・働かなくてもお金がもらえる

・魅力的な異性を獲得する

だいたいこんなものです。

物やお金がどれだけあるか、
それで判断をしてしまうのが普通。

実際にはそれはつながりえないのに、
求めてしまうのがわたしたち。

悲しいものですね。

昔に比べたら
とても豊かな生活を
送っているはずなのですけどね。

ご飯を食べるのに
困ったことがある人なんて
ほとんどいませんし、
ソーシャルゲームのガチャガチャに
たくさんお金をつぎ込めるんですが。

なにかものがあったらよくなるとか、
お金がたくさんあったらいい暮らしができるとか。

そういう風に思ってしまいがちなのですが、
現実的にはそれよりも

・心の豊かさ

が生活の豊かさに直結している。
ということを知っておかないと、
永遠に何かを求め続けて
しまうのかもしれません。

心理的な余裕、
心の豊かさは
日々の生活から来ると思えるのですが、
それ自体あまりつながらないというのが
なかなか面白いですね。

・相対性と比較

豊かどうかと思えるには、
周囲の人と比較をするのが簡単です。

もしくは、
自分が観測しうる範囲の
人たちと比較をするか。

実際に
どれだけ豊かかなんて、
麻痺してしまってわからないですから。

例えば、
貧困国とかと比べたら
圧倒的にわたしたちの
生活は豊かです。

しかしわたしたちは普段
そんなところと比較をしますか?

全くしませんよね。

同年代や、
自分のまわりの人たちと
生活を比べ、
どれだけ豊かかを考えます。

お金持ちは、
わたしたちではなく
お金持ちと比較をする。

なので、
そういったことから推測される豊かさは
一時的なもの。

一回生活が良くなると、
周りの付き合う人、
比較をする対象もまた
それにみあった人たちになります。

関係、付き合いが変わるからですね。

なので、
お金やものがどれだけ増えても、
相対的に感じる豊かさは
あまり変わりません。

最初は1とか3とかで
いいねに満足できていた
イラストレーターが、
神絵師になったら
1000でも少なく思えるのは、
比較する対象、
所属する社会が変わってしまったから。

本人のあれがどうとか、
自己顕示欲だのなんだのは
全く関係ありません。

そもそもそれ自体が
社会から生み出されるものですからね。

神絵師社会に所属しているという
実感を得るための
たくさんのいいねなのですから。

比較する対象は、
こんな風に意識をしないと
どんどんあがっていって
満足がしづらくなっていきます。

アノミーってやつですね。

無規制に、
どんどんと欲望が掻き立てられていく状態。

生活が豊かに思えないのも、
このアノミー的な状態にあると言えます。

なんだか今の生活に
満足ができない、
豊かに思えないという人は
自分の昔を思い出してみたり、
昔比較していた対象と
自分の現状を比較してみると
自身の生活に満足ができるかもしれません。

一度つらい体験を、
とかよく言われるのは
その時と比較をして、
豊かにおもえるからです。

なんにしても、
仕組み的に満足をするっていうのは
今の社会構造では

・ひたすらに欲求が刺激される

このせいでなかなか難しい。

わたしがあまりニュースやSNS、
テレビを見ないのは
欲求が刺激されるのを避けたい。
そういう側面もあります。

あまりに無防備だと、
簡単にアノミー的な
状態になりますからね。

ちょっと気を使ってあげるだけでも、
だいぶ違います。

それではまた。

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