弱者男性/ふるまいの意図
◆弱者男性
弱者男性、という言葉がはやっているそうです。
でもその言葉は、
・自分のことしか観点がない
ように思えます。
女性からの観点、
また自身が強者とする
男性からの観点というものが
感じられないです。
恵まれない、
大変な境遇にある人は
男性・女性問わずに大変です。
ある程度の性差はあれども、
どちらの性でもお互いに
・その性によっての辛さがある
なので、
弱者男性は男性だから辛い、
というのは
ちょっと観点が少ないように
感じてしまいます。
大谷翔平一人と弱者男性5万人、
どちらを生き残らせるか、
というのを投票で比べている
ツイートをみたのですが、
・自分にとって価値がないものには
誰でも冷たい
ということが観点から抜けている気がします。
見知らぬ人と、
自分の家族や恋人、友人を天秤にかけたら
多くの人が見知らぬ人は見捨てるでしょう。
そもそも、
セカイ系みんな好きなのに、
怒るのがちょっと面白いです。
自分にとっての美少女と、
世界どっちとるって投票も
きっと同じ結果になるのに、
自分が捨てられた側になった瞬間に
捨てられる側の観点に気づく。
ちょっと、面白いですよね。
日本はどちらかと言えば、
男性の方が有利なのですが。
むしろ有利であるからこそ、
男性性における望ましさから
外れてしまったら人生が辛くなるのでしょう。
その苦しみを生み出しているのは、
女性ではなく
女性を神聖視している自分の目線。
勝手に価値を上げておいて、
勝手に怒り出す。
まるでVtuberに怒りだす、
ユニコーンみたいです。
◆ふるまいの意図
自分自身が弱者である。
そういうふるまいをすることには、
ある意図があります。
自分が弱者だとすることで、
不当な扱いをされているということで、
・自分自身の現状は劣っているものではなく
仕組みによる仕方がないもの
だとしたいという意図が。
責任を転嫁することで、
自分の状況を受け入れやすくする。
なにか、
常に劣等感を
感じているのでしょう。
あまりにも悲しい話ですけどね。
恐らくそういったふうに
ふるまう人たちは、
・勝ち負けや、善悪の価値観が強い
劣っている人は価値がない、
なんて思っていそうです。
さっきの弱者男性も、
弱者男性に価値がないとしているのは
そう言っている側です。
女性から見向きされなかろうが、
そこでオス同士のステータス争いに
負けたと思っているのは、
自分自身。
あまりに勝ち負けにこだわったら、
・自分の生を呪うしかない
反出生主義者になる
べつに勝とうが負けようが、
役割を果たしていようがいまいが
自分自身がどう思うかが重要で、
それを他人に委ねてしまうことが良くありません。
委ねてしまったら、
スポーツ選手なんて
優勝しなければ
価値がなくなってしまうでしょう？
でも常に勝ち続けられる人なんて、
そうそういません。
失敗をしない人も、
そうそういません。
それよりも、
なにか良くしたいことがあるなら
現状を受け入れて、
良くする方法を考える方が大切。
それが一番大変なのですが、
そうしないと一生誰かに
ボコられてるだけ。
「だからお前は現実を見ていないって言われるんだよ。現実を見るっていうのは、それこそ、期待とか希望的観測とか、先入観を除外して、ありのままに現実を見るっていうことで、これほどむずかしいことはないんだけど、そんなことに誰も気づいてないんだ。お前の作品論なんか誰も聞きたくないし、お前は誰からも期待されていないっていう事実をまず直視すべきだろう。違うか」
こういうのを、
受け止めるにはEQの高さや、
観点がたくさんあることが大切です。
まあ別に、
現状で苦しくないのなら、
あえてそれを変える必要も
ないとは思うんですけどね。
時には諦めも肝要です。
強者などどこにもいない、人類すべてが弱者なんだ。
オレもお前も弱者なんだ！
ヒイロさんもこんなこと言ってましたしね。
それではまた。