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妄想なる3年間にあらためて感謝なのです。

コロナ禍で出会った新しい友人井崎英典さんとのユニット「妄想喫茶」の忘年会だった。嬉しいことにご来場の9割が日本人、そこにドバイとスペインからのゲストが参加された。井崎さんもそうだが、僕らのWAGYUMAFIAも海外のリターニングゲストたちで溢れている。この妄想のゲストの顔ぶれは、この3年間の全てを物語っているような気がした。ほぼ全てのゲストが僕らにとっての超常連という方々で、こういうゲストに支えられて僕らのこの「妄想」なるユニット企画は支えられていたのだなぁっと実に温かい気持ちで2022年のファイナルを迎えられた。

今回のセッションは妄想喫茶がワールドツアーをしたらというテーマで、昨年の日本の喫茶店メニューから、ワールドツアーメニューへと時代の変遷を予感させるラインナップに。僕がこんな喫茶店が出来たらいいなぁっと思うメニューラインナップなのだが、随所にこの3年間のアイディアの結集が組み込まれていて、それもファンの方々にとっては気づきのポイントになったと思う。たとえばTKGの白身のムースは、僕のライブクッキングで作った一品で、そこにピエモンテから届いたばかりの白トリュフをこれでもかと入れていく。先日のコラムでも登場した日本の調味料のみで構成を決めた麻婆豆腐、昨日は中盤での投入ということもあって、醤油のもろみと一緒に八丁味噌を加えてパンチを出したのだった。

そして今回満を持して妄想ブラザーズのユニフォームが爆誕した。7年前にWAGYUMAFIAの構想を話してから、アパレル事業を一緒に展開している丸本達彦。そのときに神宮前のそば屋で、絶対にユニフォーム事業をやった方がいいと僕は力説した。その彼が7年後についに自身のユニフォームブランドUNIversal FORMを立ち上げる。その丸本との最新作がこの妄想ブラザーズのユニフォームだ。昨日はそのシェイクダウン、動きながらその感触を確かめていく。あのときのそばミーティングがこんな形でまた結実するとは、ちょっぴり胸アツな瞬間なのだ。

締めはBRATのトモスと一緒に作った昔懐かしいモロゾフのような昭和なプリン。ここに井崎さんの最強のエスプレッソマティーニがシェイクされる。これもコロナ禍で二人をご紹介できた黒木本店の爆弾ハナタレがメインリキュールとなる。友情の味は何よりも濃厚だ。スペインのゲストが日本酒を頼もうとしたときに「ボトルだとちょっと飲みきれないかも」と悩んでいたら、他のゲストがさっと日本酒をシェアしてくれる。世界広しといえど、こんな妄想な空間は世界のどこにも存在しないんだろうなぁっと思ったのだった。

来年が僕らの「妄想喫茶」からもしかしたらあっと驚く発表がなされるかも知れない、ぜひ今後の僕らの活動もご期待いただければ嬉しい。


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