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東京にある鮮魚店の話

最近ハマっているものに鮮魚店がある。いわゆる魚屋である。探すと都心にも結構ある、もちろんその数は激減しているのは確かではある。毎朝豊洲に足を運んで買い揃えてきた魚を並べて、売る。日本の魚屋のいいところは下処理をしてくれたり、刺し身用に切ってくれたりするところだ。台所を汚したくないときはお願いすればいいし、プロの仕事を眼の前でみるのはなかなか気分がいい。

時間のないときは、数品選んで刺し身用に切ってもらう。たいてい僕はひとつは焼き魚用、そしてあとは醤油で食べる刺し身、そしてさっと煮るだけの魚を買う。ご飯を炊くだけで、立派な魚定食が完成する。20−30分あれば出来上がるだろう。もう少し時間があったら、わかめや貝類を入れた味噌汁を作るといい。ほとんどの仕込みが魚屋の仕事として終わっているので、ちょっとした手間で完璧な定食が出来るのが実に嬉しい。世界広しと言えど、これは日本の魚屋でしか味わえない、日本ならではの特権だ。

この仕事量の多さと、鮮度という厄介なものが重なって、多くの大手のスーパーはは鮮魚売り場の機能を無くして、パックか冷凍のものを並べるだけのコーナーになってしまった。肉屋もその流れに乗っているのだが、人々の肉食も手伝ってスーパーでも肉を処理する機能を持っているところがまだ多い。いつしか僕は八百屋と肉屋と魚屋をやりたいと思っている。日本ならではなのこの食卓の風景というか、定食屋が隣についていたらなおさらいい。WAGYUMAFIAでもその手の仕事を増やしているのは、実はその延長線上に僕らのリテール機能が結びつく予定だからである。

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