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人生が変わる一杯一万円のラーメン

1万円のラーメンを売る努力を2年ほど続けている。ここ東京での話だ。ラーメンに1000円の壁があるんだったら、1万円で売ろうじゃないかというそういう話だ。一日に集中させると決めたため、毎週土曜日に開催することをした。照寿司TOKYOと同じく、一ヶ月に集中する形だ。これでまずは土曜日にこのラーメンが食べられるということを認識してもらう、今日はその日だった。照寿司TOKYOのランチセッション終わりにふとIGのストーリーをみるとベラトールのフアン・アーチュレッタが奥さんと一緒にスラープしている。急いで駆けつけてみると、チャンピオンベルトともに笑顔で迎え入れてくれた。

「お前のストーリーはずっと観ていたから会えて嬉しいよ!」開口一番そんな嬉しいセリフで迎えてくれて、大晦日の試合の話、そして故郷カリフォルニアでの農園の話、奥さんの栄養学についての話、そしてエルクハンティングをアリゾナでした話など、本当にたくさんの話をして1時間のランチをともに楽しんだ。あーこれなんだなと思った、僕はラーメン屋を作ったわけじゃなくて、この雰囲気を作りたかったんだと思ったのだった。ラーメンは急いですすってすぐ帰るものっていうカルチャーは大好きなのだが、ラーメン一杯で長居して今日みたいな会話を楽しむそんな時間があったらラーメンの価値はもっとあがるのだ。

一杯100円のコンビニのコーヒーでもいい、一杯1万円のコーヒーでもいい。主役はコーヒーなのかも知れないが、過ごす時間の質が全く違う。僕らのレストランには世界中から格闘技のプレーヤーが集まってくる。早速帰ってからフアンの大晦日の試合を観てみる。嬉しそうにラーメンをすすっている顔とは全く違う男の顔がそこにある。世界からやってくる色々な友人たちをこうして僕らの料理でおもてなしできることはとても光栄なことだ、またここから何かが始まるんじゃないかなぁっとワクワクするMASHI NO MASHIのランチタイムだった。日本人の多くが1万円のラーメンなんてラーメンじゃないと言ったMASHI NO MASHI TOKYOの一杯。この一杯にはラーメン以上の僕らの夢がつまっている。

今日の14日土曜日の夜は18時〜、そして来週土曜日も12時〜、ぜひ最高のWAGYUJIROを食べにきてもらいたい。もしかすると人生が変わるかも知れない。


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