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ウニは雄しばりで弁当箱に限るのだ

ウニ好きのベッカムのために全国から大量にウニのバリエーションを集めたいうのがそもそもそのウニマフィアイベントの始まりだったように思う。白ウニと呼ばれるムラサキウニ系と赤ウニと呼ばれるバフンウニ系という分かりやすいウニの種類から、弁当箱や下駄というマニアックな木箱の入れ物についての違いまで徹底的に体験できる唯一無二のウニイベントだ。このウニ会を通して、すっかりウニ通になったベッカムは、「弁当箱の赤がやっぱりいいよね」という。海外の方々においてもWAGYUMAFIAでウニを食べた方は、ウニ通なトークを炸裂させている。そう自分好みのウニを探し求めるそんな旅を味わえる2時間なのだ。

そんなウニマフィアナイトが今月も16日の金曜日に開催される。この時期のウニは北方四島がそろそろ終わりのシーズンになる。これからメスのウニは産卵期に入るのでものは良くなくなる。また養殖のウニは水っぽくうちのクオリティでは使えない。赤ウニは岩手も弁当箱がでている。白ウニはまだまだ大箱でも7万円の仕入れ、まだ手頃の値段ではない。そんなシーズン最後の赤ウニを一箱贅沢に食べてもらうというのがこの会だ。

そもそもこの手の高級食材は、ベストなコンディションのものをたらふく食べてしっかり脳裏に焼き付けてもらうのが、食材理解への最高の早道だ。ワインがわからないという人はワイナリーでちょっとづつテイスティングを10本ぐらいすれば、「あれ?」という違いにすぐに気づくようになる。子供の頃に連れて行ってもらった回転寿司の高い皿に乗っているのがウニという認識のままでは、ウニはいつまで立ってもあの少し絵柄がついたプラスチック皿の上のものだ。

これだけ時代は変わってもウニを語れる人は少ない。最近では九州のウニも熱い。先日照寿司の渡辺さんより藍島の塩水ウニを送ってもらった。早速、僕の朝ごはん会で出したのだが、このウニを氷見の釣屋さんから送ってもらったスルメのエンペラーを丁寧に切った刺し身に合わせる。そこに糸島の海苔で合わせると、ちょうど見た目が肝を和えたかのような塩辛ルックになる。藍島のウニは北海道の甘さではなくて、深い苦味が特徴だ。この苦味が醤油味の海苔とバランスよく口内でサステインする。

この究極のイカの塩辛も出してもらおうと思う。白いご飯を食べたい人は今から待ち遠しいはずだ。今回用意するウニは、全て雄で用意する。最高の北海道最後の赤だ。雄と雌のウニの違い?それはぜひ当日現地で味わってもらいたい。

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