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WAGYUMAFIAの気持ちいいグラス

日本滞在時は西麻布にキッチンインする。今日もグラスでお世話になっている方が、東欧のグラスメーカーを連れてきてくれた。そのグラスを僕はこよなく愛して使っている。幾度となく割れて、一回割れると一人分の利益が吹っ飛ぶグラス。スタッフからは100均にしましょうとか色々な誘惑な誘いがあったがそれでのこのグラスを使うと貫いた。フェラン・アドリアが「最初にこのグラスはどこのだ?」と聞いてきた。嬉しそうにあげてはさげてそして振ってみている。同じふうに感じる人もいるんだなと嬉しかった瞬間だ。

そういうグラスなのだからしょうがない。今日作っている人たちと一緒に、初めて飲む日本酒で乾杯する。あぁ、ここまで使い続けてきてよかったなと思う瞬間だった。EUが始まり優秀な医者も流出し、自国を代表して誇れるグラス産業のトップ。こういう人たちが僕らのグラスを作ってい
くれているんだなぁっと、スワールしながら感じるのだった。日本の感性はデザインしたグラスが東欧で作られて、そして日本の酒と融合する。実にロマン溢れる話だと思うのだ。これは100均のグラスでは決して起こりえない寓話なのだ。そういうことをうちのスタッフにはしっかりわかってもらって、割らないように大切に使ってもらいたい。笑

今日は一脚も割れなかったことを1日の終わりに明記しておく。

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