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そいつらの心助けるのは水じゃねえんだよ、食いもんじゃねえんだよ、プロレスなんだよ!【名言マガジン】

劇団WAGNAS副長アキラです。
今日は3月11日、そうですあの東日本大震災から今日で13年が経ちました。

なので今回は東日本大震災にちなんだあるプロレスラーの名言です。

13年前にあの悲惨な震災が起こり東北の方々はもちろん日本中がどうすればいいのか分からず不安になっていました。
プロレスの世界でもそうでした。
その時のプロレスリング・ノアのチャンピオンだった杉浦貴選手は試合後のインタビューで

「今、プロレスで勇気付ける、と言ったところで自己満足だと思うんですよ。今、必要なのは水であり、食料であり、物資。プロレスをやるなら夢のあるカードをやって、お客さんにたくさん観に来てもらって、その収益を義援金にすればいい」

と発言してその数日後に鈴木みのる選手と試合を行います。
鈴木みのるは当時『世界一性格の悪い男』というキャッチフレーズがついているくらいにふてぶてしく言葉遣いも乱暴でいつ怒り出すか分からない怖さをもったどちらかと言えばヒール(悪役)のレスラーでした。

そして鈴木みのるは試合後のリングで『プロレスで勇気づけるのは自己満足』と言った杉浦貴に向けてマイクでこう述べるのです。
「おい杉浦、俺はどうしてもお前に言いたい事があるからここに来たんだよ」と最初は静かに語り始めます。
そして杉浦が鈴木みのると試合したいという発言をしてその時は背中がゾッとしたよと喜びを伝えました。
ただその後の例の自己満足発言に鈴木みのるはガッカリしたと噛みついて

いまよ、苦しんでいる人たちが水が必要だったりよ…電気が必要だったりよ…食い物がほしかったりよそんなことは分かってるからみんなでやってるんだよ!
だけどお前が苦しかった時によ、「立て杉浦!」って「がんばれ!!」って声かけてくれた東北のファン誰が救うんだよ!!!

鈴木みのる

そして杉浦の自己満足発言に無性に腹が立ってどうしてもこれだけは言わないといけないと思ってここに来たと杉浦にぶつけます。
その際に観客から拍手が起こりそうになっても「拍手なんかいらねえんだよ!」と鈴木みのるは観客に一喝。

「お前MVP獲ったんだろ?今チャンピオンなんだろ!?」
「お前がよ、プロレスの力信じねえでよ誰が信じるんだよ?誰が救われるんだよ?東北でよ苦しんでる奴らの中によ、いっぱいプロレスファンいるんだよ!!」

そいつらのよ、心助けるのは水じゃねえんだよ!食いもんじゃねえんだよ!!プロレスなんだよ!!!
絶対そうなんだよ!!!!

鈴木みのる

『世界一性格の悪い男』の普段のキャラではなく真剣にそして熱い言葉を杉浦にぶつけます。
「なのにお前の口からなんでそんな言葉が出てくるんだよ!俺は哀しいよ!!」

俺たちレスラーが胸を張って、いま苦しんでるやつらに、お前たちの声のおかげで俺たち立ち上がれたんだ!
(今度は)俺たちの声で立ち上がれって
なんでお前言わねえんだよ!!
それがチャンピオンだろうが!!!

鈴木みのる

と杉浦に叱咤をしたのです。

この喋り方が芝居がかっていなく本当に心の底から熱い思いを吐き出しているのだなと今でもYouTubeで聴いて感じます。

ただ一つだけ言わせてもらうと、この杉浦貴選手は決して心が弱くなってあの発言をしたのではないのです。

実は杉浦選手は元自衛隊なのです。
あの震災の時も数多くの自衛隊の方々が救助活動や復興活動を行っていました。
こういう時にはプロレスやるよりも水や食料を被災地に届けたりする方が被災した方々のためになるのではないのか?と一般の人よりも冷静に現実を受け止めていてのあの発言だったのです。

鈴木みのる選手も杉浦貴選手も考え方は違えど被災した方々の事を1番に考えていたのがよく分かりますね。


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