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上生菓子の菓銘にも注目して下さい!

上生菓子には必ず「菓銘」が付いています。
よく使われているものや一瞬どう読むんだ?と
いったものなど。

生菓子をご覧になった時に菓子だけでなく、菓銘に注目して頂きたく書いております。

菓銘は別名を探したり、中国の故事や禅語、徒然草や万葉集などの古典文学の中から選んだり、季語、歳時記などからもとったりします。


和菓子のコンテストでは、審査員の先生方に
「おお〜!」、「なるほど、良く考えられている」などと好評価をもらえるよう頭を捻って
考えます。花言葉なども調べます。

しかしながら、お店で販売する時はあまり難しい名前にすると、見てもらえずスルーされることが多くなりますのでわかりやすい名前にします。
またどう読むのか分かりにくい時には、ふりがなもつけます。

たとえば、「山茶花」(さざんか)ですが
この世界に入ったばかりの時に「やまちゃか」と
読んでましたし、「小春日和」などの季語も理解せず「春」だと思ってました。

和菓子の技術だけでなく、このような古来よりある日本語の意味や季節を感じる言葉を理解してないとダメなんです。 

言霊という言葉があるぐらいなので
言葉のもつ世界観に悠久の時間の中残ってきた
言葉の重みにただただ畏敬の念を抱きます。

今年52歳になるのですが、いまだに知らないことが多く、standfmにて「和菓子チャンネル」をやってますが、和菓子世界でも色々と知らないことが多く季語や故事、古典文学をみて調べる日々です。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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