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はじめまして、八百屋です。

 わがことの鹿庭大智です。わがことに入ってはじめてのnoteを書かせていただきます。自己紹介も兼ねて「八百屋」という生き方をテーマにしてみました。

 近年めっきり「八百屋さん」が減ってきました。絶滅危惧種です。100年後には「かつて存在した仕事」なんて言われてるかもしれません。その頃には歴史資料館に3Dで展示されてるかもしれませんね。
 八百屋という仕事自体が地域に必要かどうかと問われると必ずしも必要とは言えない現代。野菜はスーパーで買えますし、複合商業施設や百貨店の方が色々あって面白いし、コープのように持ってきてくれるところもあります。ネットで購入したら宅配もしてくれます。なので八百屋の主な仕事といえば飲食店さんや病院、宿泊施設、給食などへの卸業になっていますが、それもこの先情報収集や流通がより便利になると必要なくなる可能性は高いのです。そして後を継ぐ人がおらず、閉業する八百屋も増えてきます。
 かつては人や荷物を運ぶ手段は馬や牛でしたが、少しずつより便利で効率的な車や鉄道などにとってかわられたように、八百屋も必要とされなくなるのです。「牛や馬の方が趣きや風情があるし環境にいい」という理由だけでは残らないんです。八百屋も同じです。

 ではなぜ僕が八百屋をしているのかというと、僕にとって八百屋は「目的」ではなく「手段」だからです。

「人を幸せにする手段、地域を元気にする手段」

人を幸せに、地域を元気にすることを目指して、八百屋をしています。

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 野菜と聞くとどんなイメージですか?
健康、美容、栄養、美味しいなどのイメージも多いのではないでしょうか?しかし残念なことに、一般的に流通しているものの中には、あまり品質の良くない野菜や美味しくない野菜も流通しています。

「美味しくなくても野菜は野菜」

いいえ、違うんです。美味しくないものには人間の健康を害するものも多くあります。もちろんすぐに死に至ったり直ちに病気になるわけではないですが、食べ続けると病気やアレルギーを誘発したりするものがあります。
 率直に美味しいと感じられる野菜は人間の身体に良い影響を与えてくれます。

「だからみんなが健康で幸せにいられるために、美味しい野菜を作っている生産者さんから直接仕入れているのですか?」

その答えはYESです。しかし、それは僕がいちばん大切にしていることの「結果」でしかありません。僕にとって最も大切なことは心の健康です。家庭や料理屋さんなど食事の場に笑顔や感謝の気持ちが増えることです。

 例えば、野菜を買いに来てくれた目の前のお客様には、安さやお得なサービスで喜んで頂くことができるかもしれません。でもその野菜が美味しくないせいで、せっかく作った料理を子供が残したり家族が手をつけなかったり、あるいは飲食店ではお客さんが残していたりしたらどうでしょう。作った人はせっかく料理をしたにもかかわらずモヤモヤとした気持ちになってしまいます。

 美味しい野菜で子供が残さず食べてくれたり、家族や大切な人が美味しいと言ってすすんで食べてくれたら、きっとそこには感謝の気持ちや幸せな会話が生まれます。そうすると料理をすることに喜びや楽しさが生まれたりもします。小さな小さなきっかけでいいんです。

日々の小さな愛情や感謝の気持ちが愛を育てます。人を想う気持ちを育てます。


家族の幸せは地域を支え、地域の支え合いは家族の絆を守ります。
そんな幸せのきっかけを届ける「手段」が僕にとっては八百屋なんです。
人が人を愛せること。人の心が感謝で溢れること。そんな世の中を願って人の幸せのお手伝いができることが僕にとっての「わがこと」なんて言うと信じてもらえるでしょうか?
それを一貫して生きているかどうか時々見ていていただきご指導いただけると幸いに思います。

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