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未来からの視点

こんにちは。わがことの自称夏男、片山です。
史上最速の梅雨明けで、あっという間に真夏がやってきてしまいましたね。梅雨の期間が2週間ちょっとって。

7月生まれなので夏はもちろん大好きなのですが、今年はすでに夏バテ気味です。というか、年々夏がしんどくなっているような気がします。
こんな歳だし。親も歳だし。あなたしか(以下略)

というわけで、今日家に帰ったらさっそく"リアル天気の子"うちの長女(小5)に、大量の逆さてるてる坊主の製造を要請したいと思います。
実は昨年の猛暑は、長女がお気に入りのてるてる坊主をいつまでも外さなかったのが原因なのです。(←断定)

ピーカンの夏空もいいけど、時々は恵みの雨が降りますように。
未来は変えられるのです。長女ならきっと。

猛暑といえば、心配なのが熱中症。マスクを着けていると熱中症のリスクが高まると厚生労働省も注意喚起しています。
特に心配なのがこどもたち。学校では朝から何時間もマスクをして授業を受けていますし、登下校中も屋外なのに着けたままの子もいます。

屋内で距離が確保できない状態では感染のリスクがあるから、とマスク着用を先生から求められて、そしてそのまま屋外でもなんとなく着けたままという子が多いのかもしれません。
うちの長女にもなるべく外すように言ってますが、それでも「屋内にいるときはだいたい着けている」そうで、正直なところ「いつまで続くんだろう?どうなったらマスクが外せるようになるんだろう?」という気持ちです。

マスクのデメリットは熱中症だけでなく、中・長期的に見ると

・口呼吸になることで口内炎やアレルギー疾患にかかりやすくなる(*1)
・呼吸が浅くなることで酸素を取り入れにくくなり、集中力や免疫力の低下につながる(*2)
・こどものころにかかっておくべき、おたふく風邪や手足口病、サイトメガロウイルスなどの病原体にかかる機会が減少→大人になってからかかると重症化しやすい(*3)

(*1)https://kidsna.com/magazine/health-health-problem-201208-11528
(*2)https://eclat.hpplus.jp/article/64881/01/
(*3)https://bunshun.jp/articles/-/53080

などの弊害もあると言われています。

マスクにはもちろん感染予防効果というメリットがありますし、今すぐ一律に外せばいいというわけではありませんが、一方でこうしたマスクの中・長期的なデメリットについてきちんと議論されないまま、とりあえず着けておけばいいといった感じでなんとなくこどもたちのマスク着用が続いている状況に、親として少し、いやかなり不安になっています。

(厚生労働省Webサイトより引用)

そんななか、最近うちの奥さんやお母さん(お父さんも)仲間が「こどもとマスクの会」を立ち上げました。

大人もこどもも「マスクを外したい人は外せるように」、まずはお母さんお父さんひとりひとりができることから始めようと、あまり気負いなくLINEグループを作ったのですが、高松市内を中心に県内各地から
「私もずっと気になっているけど、どうしたらいいか分からなくて悩んでいた」
「同じ想いの人がいて嬉しい」
という方が次々にグループに加わって、1週間ほどであっという間に100人を超えるまでになっています。

これだけ多くの人が不安なんだな、と少し驚いたとともに、これだけ多くの人が現状を変えたいと思っているんだな、と希望を感じています。

「バックキャスティング思考」という言葉があります。未来のあるべき姿をまず描いてから、そこに向かうための具体的プランを立てていくというものです。
これに対して、過去のデータなどをもとに現在実現できることを積み上げ、未来の目標に近づく思考方法は「フォアキャスティング」と呼ばれています。

どちらもそれぞれにメリットがあるのですが、フォアキャスティングは現状の問題点に対して着実に改善が見込めるという強みがある一方、現状の延長的な目標や行動計画の範囲に留まり、選択肢が制限されやすいというデメリットがあり、ものごとの根本的な解決には向かないと言われています。

これって、「とりあえずマスクをして感染を防ごう」だけになっている、今のこどもとマスクを取り巻く状況に近いような気がするのです。

バックキャスティングは現実を考慮しない目標になってしまったり、短期的に成果を実感しづらいというデメリットはあるのですが、逆に言えば今の状態を加味せずに、到達点にいくための目標や具体的行動を決められることが大きなメリットで、具体策や正解がすぐにはわからないものの解決に適していると言われています。
実は”SDGs”の理念も、「具体的なやり方はわからないけど、とにかく私たちの世界は2030年にはこういう状態になっている必要があるのだ」という、バックキャスティングの思考で作られているそうです。

こどもたちにマスクを外させてあげたい。だけど、なにをどうしたらいいか分からない。
いますぐひとりひとりの力では解決できないかもしれないけど、同じ想いを持って多くの人たちが考え、行動することで、少しずつ目指す未来に近づいていけたら。


こどもたちの未来に影を落としているのは、マスクだけではありません。
このままでは環境問題や少子高齢化による重い負担、国の借金、その他数え切れないほどの難しい課題に、こどもたちは直面することになります。
どれひとつとして、彼らには責任のないことなのに。
将来を担う若い世代に、なるべくそんな大変な思いをさせたくないと思いますし、いまわたしたちに何かできることはないか、しっかり考えておきたいと思うのです。

こどもたちの未来がどうあってほしいか、その目標を常に心に置いて、未来から今の自分・今の時代・今の世界を俯瞰することで、現状の課題にどのように取り組むべきなのか、見えてくるものがあるように思います。
「未来からの視点」がこれからの難しい時代を生きていくうえで、とても大切なことだと直感しています。

ジメジメした雨模様を飛び越えて、いつかカラッと梅雨明けの夏空が広がりますように。
未来は変えられるのです。わたしたちならきっと。


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