孤独のバイト飯2 フレンチ牛丼
私は去年の夏の時期、ワクチンバイトで二子玉川に通っていた。家から遠すぎるし、初めてワクチンバイトした会場より混んでいるので、好きな場所ではないが、気づいたら2か月も通っていた。
二子玉川は世田谷区である。世田谷区は高級住宅街だ。だから、品のある飲食店しかなく、値段が高い。スーパーも高い。だから、お金がない私は昼食に困った。確かにコンビニはあるが、イートインがなく会場に持って行って食べないといけない。友達0人の私はそこの会場で昼飯を食べることは絶対にしたくなかった。なぜなら、若者同士が仲良く食べている姿を見ると、私は嫉妬してしまい、飯がまずくなるからだ。
昼飯に困っていた私だったが、結局駅前のすき家が総合的にコスパがいいと思い、毎回昼飯はすき家の牛丼にした。
最初の2,3回は大丈夫だった。段々と同じ味に飽きてしまい、私は苦しくなった。しかし、トッピングをつけると高くなるから絶対に牛丼だけしか頼まなかった。
ある時の猛暑日。この日は本当に暑くキツく思えた。頭がフラフラな状態で、いつものを頼み席に座った。私は何を思ったのだろう。私の目にフレンチドレッシングが入り、牛丼にかけてみようと思った。私はかけた。
予想以上に美味しかった。牛の脂がフレンチでさわやかにしてくれて、食べやすくなった。フレンチドレッシングにはチーズが入っていた。もはや、チーズ牛丼を食べている感覚だった。
この日を境に、私は毎回牛丼にフレンチドレッシングをかけた。意外と飽きが来なくて、ずっと食べていられた。おかげで昼飯も迷わなくなったし、私のdポイントも結構貯まった。
二子玉川のワクチンが終了してからはすき家には一回も行っていないが、たまに私はフレンチ牛丼のことを思い出す。
色々な記事を書きたいです。