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インドネシアのムスリムファッションがアツい!

このnoteはアジア車いす交流センター(WAFCA)のスタッフが交代で書いていく交換noteです。本日(4日目)担当の福原春菜です。今日はちょっと角度を変えて、私が暮らしていたインドネシアの女の子たちのおしゃれについてご紹介しようと思います♪
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アジア車いす交流センター(WAFCA)は、車いすと教育を通じてアジアの障がいのある子どもたちの自立とバリアフリー社会の実現を目指して活動している認定NPO法人です。くわしくはホームページをご覧ください。

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今日皆さんにお伝えしたいことは、
「インドネシアのムスリム女子たちがかわいい♡」ということです!(笑)
もう少し丁寧に言うと、「インドネシアの女の子たちが、イスラム教の教えに基づいたファッションの在り方を大切にしながらも、様々なアイテムを取り入れ、アレンジを加え、個性を光らせている。その美意識の高さ、美的センスが素晴らしい!」ということです。

私は2015年~2019年まで、インドネシアのジャカルタで暮らしながら、WAFCAインドネシア事務所の仕事をしていました。
(仕事の内容についてはまたの機会に。)

朝オフィスに出勤すると、女性スタッフたちが鏡を見ながらヒジャブ(髪を覆い隠すスカーフ)を整え、リップを塗り、パシャパシャ自撮り写真を撮っている。

★「わー、また新しいヒジャブ増えてるー♡かわいい!いいなぁ。」
☆「あー気づいてくれたー。これ昨日のセールで安かったの♡このヒジャブに合わせて今日は同じ色の靴とカバンにしたんだ!」
★「えーめっちゃいい感じ!私の今日のテーマはモノトーン。でもヒジャブ  の巻き方をいつもと違う感じにして、こうやって流れを出してるの♡」
☆「その巻き方めちゃかわいい!どうやってやるのー?」

語尾の上がる女子トークってほんとに万国共通!(笑)
インドネシアでもこんな光景をよく見ました。

この会話にも出てくる通り、彼女たちにとってヒジャブは大切なおしゃれのポイント。「おしゃれ上級者のためのヒジャブアレンジ法」みたいなYouTubeチャンネルもたくさん出ていて、「寸分の狂いもない左右対称の巻き方」を紹介するものもあれば、「アシンメトリーにして、あえてハズす方法」を教える動画などもあります!そんな動画を見ながら、インドネシアのムスリム女子たちは、自分たちが最も可愛く見えるヒジャブのベストバランスの発掘に向けて日夜努力をしています。

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そもそも、ヒジャブって何のためにあるの?

イスラム教徒の女性は、おしゃれを楽しむ上で1つの条件があります!
それは、イスラム教の聖典コーランに書かれている「女性は、近親者以外の人たちに顔と手以外の部分を見せてはいけない。」というものです。
特に、女性の髪は美しさの象徴であるため、家の外に出るときには髪を隠す、というのが大切な教えのひとつとなっています。
そう、そこで登場するのが、ヒジャブ!髪を覆い隠すスカーフは女性が外に出るための必須アイテムなのです。
このヒジャブについては、イスラム圏の中でも着用が義務付けられている国もあれば、本人の意思による自由が認められている国もあります。
インドネシアは基本的には個人の自由、ただし北スマトラ島のアチェという州では、公共の場でのヒジャブ着用が義務付けられています。

また、ヒジャブを付け始める年齢、タイミングについても人それぞれ。
親が敬虔なムスリムだったり、イスラム学校に通ったりする場合は小学生になる頃からつける人が多いです。
一方で、なんとなく18歳になったからとか、彼氏ができたから、というような「大人になったことを実感するタイミング」で付け始める人もいます。
また、成人してからも宗教儀式のときだけ着用して、普段はつけないという女性もいます。インドネシアではそういった自由が認められています。

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ヒジャブひとつでおしゃれ度アップ!

WAFCAインドネシア事務所でソーシャルワーカーとして働くエフィ。
私がインドネシアで出会った女の子の中でもトップ3に入る抜群のファッションセンスを持っている彼女。はじめて会ったときはまだあどけなさが残る18歳の女の子でしたが、気づけば今年23歳。結婚し一児の母となりました。
ママになってもおしゃれ大好きなエフィのムスリムコーデを参考に、おしゃれのポイントを解説していきます。

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この日は全体的にパステルカラーで統一、ヒジャブの絶妙なたゆませ加減が最高にかわいい!休みの日のデートにて。

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この日はちょっとスポーティーに決めています。ヒジャブはキュッとまとめて服の中にIN!仕事帰りのお買い物にて。

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この日はパッと目をひくパンツがポイント!トップの服に合わせてヒジャブもゆったり大きめにまとめてるところが最高♡ 高校の同窓会にて。

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この日はスニーカーの紐に合わせてライトグリーンのヒジャブをチョイス!運動用の通気性の良いヒジャブもあるんですよ。 休日のジョギングにて。

いかがでしょうか。
色のチョイス、巻き方の工夫をおわかりいただけましたでしょうか?
もっと見たいという方は、エフィのインスタをぜひチェックしてみてください♪(@evhy_february)

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日常のワクワクは世界共通

私がインドネシアで生活していたとき、日本にいる友達からよく「大丈夫?危なくないの?なんとなくイスラム教って厳しくて怖くて近寄りがたいイメージだからさ」という、心配とも労いともとれないメールがよく届いていました。(笑)
そのたびに「いつまで続くんだ、このネガティブイメージ・・もう時は2020年だよ!!」
と心の中で叫びながら、このエフィのかわいい写真とともに「こんなかわいい子たちが街の中にいっぱいいる!私もセンス磨いて帰るねー」と返信していました。

そう、国が違っても、宗教や言葉が違っても、同じ「生活者」という視点で見れば、私も彼らもそんなに違いはありません。
新しい服を来て会社に行きたい、
次のデートのときにどの服を着ようか何度も悩んでしまう、
みんなにおしゃれって褒めてもらえたら嬉しい、
そんな日常のワクワクは共通だったりします。

インドネシアのムスリムファッションがアツい!
今日のnoteが、世界の見方を変えるひとつのきっかけになれば嬉しいです。


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